スクールニュース vol.159
編集部から 体験型環境教育の現場 つくし野ビオトーププロジェクトシーズンX 12月
風もなくよく晴れた土曜日の午後、つくし野ビオトーププロジェクト12月の活動がありました。この日は、およそ3年にわたって借りていた畑を使う最後の日、地主の方と畑に対しての感謝をあらわす日です。
そんな特別な日でも、学習はしっかりやります。火について学びます。そのため、今日は事前に火を起こし、たき火がつくられていました。いつものように私たち(子どもたち)と環境とのかかわりについて話す小池常雄さん(環境カウンセラー)は、人は昔から火を大切なものとして考えてきたことを説明し、火を使うためにつくってきた手づくりの道具(炭俵)なども見せてくれます。この道具は、プロジェクト顧問で子どもたちに農業指導をしてくださる中村一幸さんの持ち物ですが、これらの道具も身の周りの物を使って用意したもので、つまりは自給自足。小池さんはこれを今でいう循環型社会の考え方にあてはめて説明します。ところで、火は常に危険と隣り合わせでもあります。取り扱いを知ることはとても大切ですから、火のつけ方などを実演してみせ、適切に扱うことの大切さと、それでも軽い火傷くらいは負ってしまうことがあると、子どもたちそして保護者のみなさんに説明します。怖いくらい真剣に。
厳しい話はここまでで、その後子どもたちは畑の片づけと最後の収穫をし、その間、スタッフの皆さんは火の回りを忙しそうに動き回ります。そう、この畑でとれた自然の恵み(サツマイモなど)をたき火で調理してみんなで食べるのです。できあがった金色の焼き芋は、中までトロトロのでき。自然の力、そして支えてくれる皆さんの思いに感謝する一日となりました。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
登録解除は上記サイト上部の「メルマガ登録解除」を選択してください。