スクールニュース vol.185
編集部から 自然に生きる姿を知る(つくし野ビオトーププロジェクト4月)
都市部でできる体験型環境教育の最前線をお伝えする「つくし野ビオトーププロジェクト」(東京都町田市)の活動が、11 年目を4月 23 日にスタートしました。「命のたいせつさ、命のすばらしさ、命のいとおしさを知ろう」と、町田市南部のつくし野地区で子どもたちに自然体験を通した体験学習を提供する活動として、地域住民が主体となって続けられている取組です。
例年4月は、一年で何をするのか(できるのか)を説明するオリエンテーションです。運営スタッフや方法(助成金の活用)、ケガに対する保険など、保護者が安心して参加できる仕組みを紹介します。プロジェクトリーダーの小池常雄さん(環境カウンセラー)は、「収穫物を持ち帰ることが目的ではなく、体験 を持ち帰ってもらうことが目的」と説明します。「収穫物を持ち帰って食べるとき、そこに生まれた感想を口にすることで親子の会話が始まる」と、活動をその場限りとしない、気づきやつながりへのしかけも、集まった保護者に対して話していました。
1年間の活動で得る体験をまとめた動画を見たのち、オリエンテーションを少し早めに切り上げて、実際にどのような活動をするのか、参加者は畑で体験しました。昨秋の活動で植えたホウレンソウなどがちょうど収穫の時期を迎えています。土に根を下ろして生きているホウレンソウはどんな形で葉を広げているのか、エンドウマメはどこに実っているのか、子どもたちは生きている姿を確認しつつ、持ちきれないほどの量を収穫しました。
この日はさらにサプライズでタケノコも収穫。来月は、この日収穫した場所に新しい種を植えます。
平成28年熊本地震の地震被害状況について
文部科学省が平成28年熊本地震による、福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎の各県の文教施設が受けた物的被害は、4月28日9時現在、国立学校施設13件、公立学校施設634件、私立学校施設180件、その他社会教育施設や文化財などが465件と、合計1302件で起きている。また、避難所となっている文教施設は、国立学校施設が1か所、公立学校施設が221か所、私立学校施設が15か所、社会教育施設などが198か所の合計435か所である。
なお、熊本県内で現在休校中の学校について、熊本市は23校を5月2日から、他は10日を目途に再開するとしている(28日までに7校が再開)。嘉島町は5月2・6日を仮登園・登校日とし、阿蘇市・大津町・西原村・南阿蘇村は5月9日、益城町の幼稚園は5月10日から(各市町村発表)。
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