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Posted on 2016年11月09水 in スクールニュース

スクールニュース vol.221

 

横浜美術大学 美術・工芸品修復の人材育成コースを設置

横浜美術大学(学校法人トキワ松学園:学長 岡本信明)は、平成29年度から美術学部美術デザイン学科に「寺田倉庫寄付講座 修復保存コース」を設置する。芸術分野はその思想や作品が古い時代のものであっても価値が損なわれない特長がある。しかしその作品は、環境の変化や経年による劣化・損傷が設備や人材が不足しているために手つかずの状態にあるものも多いといわれている。また、こうした美術品や工芸品は社会共有の財産といえるものから個人のお宝に至るまで、幅広くある。横浜美術大学では、こうした品々の修復保存にかかわる技術者育成のコースを3年時より選択できるようにし、次世代を担う人材の育成を始める。このコースは「モノにとどまらない価値の保存・継承」に取組んでいる寺田倉庫株式会社の寄付講座として開設され、同社が9月にオープンした「TERRADA Art Complex」に情報発信拠点としての横浜美術大学天王洲サテライトも設置する。
11月2日に行われた記者発表の席で、岡本信明学長と寺田倉庫株式会社の中野善壽代表取締役は、保存修復の一般化と産業としての定着をめざしていると語り、そのための人材育成としてまず10年は続けると発表。続けて美術学部長の浅川正樹教授は「まずは絵画修復に取組み、今後拡大していきたい」と説明する。そして専任教授となる杉本洋氏(日本画家)と宮津大輔氏(アート・コレクター)はそれぞれ「技術だけでなくコンサルティングまで幅広く世界で通用する人材の育成」(杉本氏)、は「大事なことはコミットメント。スピーディに結果を出す」(宮津氏)と抱負を述べた。他、建築家の隈研吾氏(客員教授)や絵画修復士の上野淑美氏(非常勤講師)などが教員として指導する予定。

左から中野善壽氏、岡本信明氏、浅川正樹氏

左から中野善壽氏、岡本信明氏、浅川正樹氏

 

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