スクールニュース vol.327
地震津波シンポジウム 3月24日(土)和歌山県民文化会館で開催
国立大学法人 和歌山大学、国立大学法人 東北大学 総合学術博物館は、3月24日(土)、和歌山県民文化会館で地震津波シンポジウムを開催する。同シンポジウムでは、防災意識をより高めることを目的に、近い将来発生が懸念される南海トラフ地震に備えた最新の地震津波研究の取組、また、東日本大震災での被害実態と現在の被災地の取組などを紹介する。基調講演は、「南海トラフ地震への備え−県民の心構えと減災−」(香川大学 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 副機構長 金田義行 氏)、「東日本大震災2011.3.11〜あの瞬間を忘れない〜」(南三陸町代表監査委員、元宮城県漁業協同組合常務理事 芳賀長恒 氏)の2つの講演。その他のプログラムとして、地域防災啓発活動の紹介や、「東日本大震災の被害と復旧・復興の取組から学ぶ南海トラフ巨大地震への備え」をテーマとしたパネルディスカッションも開催される。
また、同時に、東日本大震災の震災遺構3Dバーチャル映像体験や、被災時・復興状況の写真パネル、和歌山大学や東北大学と関係する研究機関等の最新防災研究や災害対策を紹介する体験や工作とパネルの展示も行う。民間企業の展示では、浅川組運輸(株)の「段ボールをもちいた簡易ベッドを共同で研究開発」が注目を集めそうだ。浅川運輸が和歌山大学災害科学研究センターとの共同研究で開発した簡易ベッド「イスdeベッド」は、身近にあるパイプ椅子に工具なしで取り付けて組み立てるとベッドになる製品で、災害時の利用を想定したもの。はっ水処理を施した強化段ボール製(長さ185cm×幅96cm×厚さ1.5cm、重量3.8kg)。耐荷重は75kgだが、超過する場合は重ねることで強度を確保する。作業は広げて椅子に差し込むだけで、1人で組み立てることができる。保管時には折りたたみ外箱に収納、床面から距離をとって寝られるので、ほこり、足音などの振動音を気にせずに済む上、そのまま立てかけてパーテーションとしても使えるなど汎用性にも優れる。軽量かつ組み立て簡単、避難生活への備えとして期待される製品である。
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