スクールニュース vol.364
茨城県桜川市 筑波山を望む、桜川市立桃山学園
2018年の春に開校した茨城県桜川市の義務教育学校「桃山学園」を取材した。桃山学園には、つくばエクスプレス終点「つくば」駅から筑波山を眺めながら車でしばらく走ると到着する。開校にあたり新設された新校舎は、学校の色々なところから筑波山を見ることができる。着いてまず感じるのは、学校を包む恵まれた自然環境のその素晴らしさ。桃山学園の新校舎整備も、ガラスの開口部が多く設けられるなど、周囲の自然環境を最大限取り込むつくりになっており、筑波山の麓、子ども達は生き生きと活動している。取材では、校長先生へのインタビューに加え、新校舎づくりに携わった教育委員会担当者の方にも貴重な話を聞くことができた。
同校については、秋頃のスクールアメニティで掲載する予定。詳細はその時の誌面にてご覧下さい。
日本建築学会 教育施設小委員会に参加して
学校建築について様々な角度から考えていく取組み
日本建築学会 教育施設小委員会では、設計者と研究者が相互に意見交換するための研究会を開いている。今年新しく始まった取組みが「学校建築の○と×」(仮称)である。これは、ある1つの学校を対象として、担当した設計者と、竣工後にその学校の調査研究を行った研究者がそれぞれ発表を行い、参加者が自由に意見を交わしていくもの。設計者は設計のプロセスや、苦心した点、思いを。研究者は、運営が始まった後の学校の魅力や改善点についての調査を発表する。
今回第1回目としてテーマになった学校は、茨城県つくばエクスプレス沿線にある新設の小学校である。この学校は、スクールアメニティ誌でも実際に現地取材したが、建築的に様々な工夫が凝らされた学校である。
先進的な学校事例を取り上げ、設計者・研究者、そして識者等で構成される教育施設小委員会のメンバーが様々な角度から率直な意見を出し議論する場は、学校建築が今日より明日へ少しずつ更新していくための舞台になっていると感じた。次回も楽しみだ。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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