スクールニュース vol.379
個性豊かなサツマイモを収穫する(つくし野ビオトーププロジェクト2018年11月)
11月17日(土)午後、つくし野ビオトーププロジェクトの定例活動「サツマイモを収穫しよう!」があった。
秋深まる季節。5月中旬に植えた苗はおよそ半年をかけて立派なイモを実らせた(本当は掘ってみるまでわからない)。この大収穫祭とともに、来年の春に備えた準備も始めるプログラムである。
昨年も書いたが、芋掘り体験をする機会が地域で減ってきたこともあり、この日も多くの参加者が集合場所に集まった。プロジェクトの集計によると104名。お兄ちゃん、お姉ちゃんの様子をみるだけの未就学児もいたので、事前にスタッフが用意していたタープに入りきらないほどだった。
プロジェクトリーダーの小池常雄さん(環境カウンセラー)は、畑が気になって仕方がない子どもに向かって問いかける。「植えるときにも来てくれた人!」と。
続いて、ホームセンターなどで買うことができる栽培用の土を袋ごと使って育てたサツマイモを出し、みんなの目が集まる前で袋を破って土を落とす。昨年はツルボケで失敗したが今年はまずまず実った。そして、サツマイモがどうやってできるのか、5月に植えたヒョロヒョロだった苗が半年でどれだけ大きく成長するのか、実際に見せて説明する。
今年は1か所に広くではなく、3か所に分けて植えた。そこで、慣れてしまえば自分たちでどんどん掘り進める小学生と、保護者と一緒に少しずつ掘っていく未就学児の大きく2つに分けた。地表に頭が出てしまい、ネズミに見つかりやすかったサツマイモはかじられてしまったものも多く、腐ってしまったのは残念なこと。今日のことを覚えた子が、来年植えるときにどうすればよいか、気にしてくれることが大切だ。今年植えたのはベニアズマと安納芋の2種類。どちらも十分に成長して、子どもがツルを引っ張ったくらいで収穫できる大きさではない。周囲から掘り崩して1つひとつやっと掘りだしている。
出てきたイモの中には、安納芋のように丸いベニアズマ(本来は長細く実るものがくっついてしまった?)があったり、小さなカボチャくらいに丸々育った安納芋が出てきたり、個性豊かに並んでいる。見た目の違いは大きくても安納芋でありベニアズマのどちらかだ。そして、自分で収穫したものはちょっと形が変わっていても捨てたりはしない。身のまわりに対しても同じように「違い」を認め合うことができれば、生きることはもっと楽しくなると思うのはこじつけだろうか。
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