スクールニュース vol.397
あり続けることに気付く力(つくし野ビオトーププロジェクト2019年2月)
2014年:初めて参加だったのに…前日の大雪により中止。
2015年:2年越しの初参加。東急沿線にこれほどの自然が残っているのかと驚く。
2016年:身近な自然がみせる春の兆しを感じる、気づきを学ぶ。
2017年:近年は1月の方が寒いと思っていたが、まだまだ2月も寒いと認識。
2018年:実際にどのくらい春を気付くことができるかチャレンジも、玉砕。
そして2019年もつくし野ビオトーププロジェクトは、2月の定例活動「春を探して、里山ハイキング!」の日がやってきた。
ここでいっている「気づき」とは、小池常雄プロジェクトリーダー(環境カウンセラー)の言葉を借りれば2つある。1つは「四季の変化」。2月はまだまだ寒さが厳しい。学校の桜も茶色一色で、メダカ池もしんとしている。けれど、どんなところもよくみれば生き物が春を迎える準備をしている。
もう1つは「つくし野にかつてあった自然」。ずっとそこにあり続けるものをしっかり認識することで、今と比べた変化の様子もまた分かる。
そんな気づきを身のまわりから感じてもらおうと、2月16日のつくし野ビオトーププロジェクトはあたたかな日差しの中でスタートした。
コースは町田市立つくし野小学校をスタートして東急田園都市線「つくし野」駅前を通過、横浜市に入って長津田小学校北側の森を歩く。国道246号を渡って里山の残る丘陵地を上り、再び246号に出るので、町田市に戻る。ゴールはつくし野セントラルパークに近い「プロジェクト専用畑」で全行程およそ5km。これを今年は10名の未就学児とスタッフを含む46人が歩く。
気付きを意識してもらうため、プロジェクトで用意したのが「春の兆し」をまとめたイラストビンゴ。もらった子どもたちは保護者と一緒に、または子どもたち同士で探し始めるが、鳥の声に空を見上げたと思えば、木の根元で罠をつくるアリジゴクを探し、遠くに赤く実っているカラスウリを見つける…元気である。
ところで、今年は意識しなくても分かるほどの大きな変化があった。昨秋の台風の爪痕だ。管理者によって多くは片づけられたといえ、森の中には裂けて、倒れたままの大木が残る。神社では樹齢200年以上のモミの木が倒れ、切株だけが残る。毎年プロジェクトが集合写真を撮る目印にしていた木もなくなり、あったであろう場所には新しい苗木が植えられていた 。
その一方、昨年伐採された竹林では早くも次が成長をみせるなど、自然による破壊と成長の力を両方目にする機会となった。さて、気付きや違いと繰り返し書いているがこのコース、夏はどうなっているのか、気になりだしている。
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