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Posted on 2019年4月23火 in スクールニュース

スクールニュース vol.407 編集部より

 

校舎移転を機に校舎を改築、兵庫県尼崎市立「あまよう特別支援学校」を訪問して

肢体不自由の児童生徒が通い学ぶ特別支援学校「あまよう特別支援学校」に昨日(4月22日)に訪問した。
同校は、小学部、中学部、高等部が設置され、小学1年生から高校3年生までが学び、生活を共にする学び舎。昭和33年(1958年)4月に開校された、身体にハンディキャップを持つ児童生徒のための肢体不自由特別養護学校。今年で創立61年を迎え、肢体不自由特別支援学校としては、全国5番目、兵庫県下で2校目に設立された歴史のある学校である。昨年、60周年を迎えるのを機に、老朽化した校舎を全面改築、西宮市の中にあった尼崎市の飛地から、名実ともに尼崎市内に移転した。校名も尼崎養護学校から、在校生、卒業生やその家族、関係者から愛着のあった「あまよう」を校名とした「あまよう特別支援学校」に変更した。
取材の当日、小寺英樹校長先生のお話は、当然ハンディキャップ児の教育人生とあまようの教育にについてが中心であったが、設立当時のエピソードもお話いただきその内容に驚嘆した。そのエピソードは、昭和33年10月の第1回運動会で、設立の喜びを短冊に書き、カラー風船に託して飛ばしたものが、なんと350キロ離れた長野県小県で発見されたというものだ。生徒達の喜びを乗せた風船が、一つだけだが長野県の現長野県立上田東高等学校(旧長野県小県郡 小県蚕業高等学校傍陽分校)の生物の六川憲七朗先生によって山の枝にかかっているものが発見され、その縁で交流が始まり、現在も同校の生徒会のカンパによりリンゴが送り続けられているそうだ。その後の経緯の中で、昭和63年に長野県の代表として夏の甲子園に同校が出場の際、当時の尼崎養護学校の生徒達が、自分達の手で横断幕を作り、スクールバスで甲子園まで応援に行ったという。なんとも心温まるお話であった。

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※写真:尼崎市立尼崎養護学校創立50周年記念誌より

 

 

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