スクールニュース vol.419
神戸市 改築計画を再検討
5月17日に発表、同27日より意見募集を行っていた市立春日野小学校の改築事業計画(案)について、中止することを6月6日に発表した。計画(案)は、校地北側と西側に建つ既存校舎を解体、南側に新校舎を整備するもので、児童増への対応や運動施設の充実化、敷地内高低差の解消などを見込んでいた。しかし、デザインの継承や部材の再利用などを考えていた西校舎は、昭和7(1932)年の建築。現存し、かつ現在も活用されている市内で唯一の戦前に建設された校舎であり、その歴史的価値を考慮した保存再生の可能性を検討するという。
キャンパス再編の動き
6月12日、奈良学園大学は、現在の2キャンパスを登美ヶ丘キャンパスに統合すると発表した。令和4年度の予定で、移転にあたっては新校舎を整備する。ワンキャンパス化で学生へのサービスや教育の質を高めるとともに、移転する人間教育学部にとって登美ヶ丘キャンパスに設置されている学園の幼稚園から高等学校までの各校との連携は、教育効果をより高めると考えている。
また、関西学院大学は理工学部と総合政策学部のある神戸三田キャンパスに、理系4学部(理学部・工学部・生命環境学部・建築学部)を新設。総合政策学部を含めた5学部体制へと再編する計画を発表した。「持続可能なエネルギー」を重点研究テーマに、文理の研究力を結集、学生、教職員が国境、文系理系、学問分野、大学と社会などさまざまな境界を飛び越える“Borderless Innovator”として活躍するキャンパスを目指すとしている。再編に伴う定員は5学部合計で現在からの10名増を考えている。
そして東京理科大学も学部・学科再編の計画を6月20日に発表。社会の持続可能な成長に貢献するため多様性や機動性を確保した組織になることを目指し、国際化のための新たな教育拠点の設置、先進・融合領域での新たな価値の創造と、学際的かつ横断的な教育研究の推進組織の設置などに取組む。経営学部に学科新設(1年次は長万部キャンパス)、基礎工学部の名称変更(先進工学部)と葛飾キャンパスでの4年間一貫教育の実施、理工学部の名称変更(創域理工学部)と留学生を対象とした国際コース(1年次は長万部キャンパス)の設置などを2025年度までの再編計画として取りまとめている。
横浜英和小学校 青山学院の系属校に
2020年10月に創立140周年を迎える学校法人横浜英和学院は、2014年に学校法人青山学院と協定書を締結。設置している横浜英和女学院中学高等学校は、2016年度から系属校となり、現在は青山学院横浜英和中学高等学校となっている。そして6月3日、横浜英和小学校が新たに系属校となる協定書を締結したと発表した。管理・運営はこれまで通り横浜英和学院が行い、校訓なども現状のままとするが、2020年度より校名を青山学院横浜英和小学校(仮称)に変更する。また、系属校となることで、卒業生が青山学院横浜英和中学高等学校を卒業する際に青山学院大学の定める条件を満たしていれば、希望する生徒は全員が進学できる。
文部科学省 山形県沖を震源とする地震の被害情報
6月20日17時現在の発表によると、物的被害のあった文教施設は秋田・山形・新潟の3県から96施設の報告を受けている。大きなものは鶴岡市立大泉小学校相撲場の屋根(落下)、同小真木原総合体育館アリーナの天井(穴)、村上市山北総合体育館アリーナの天井(落下・剥離)など。学校管理下における人的被害はない。
学校施設は国立学校施設が3件、公立学校施設は57件、私立学校施設の3件から物的被害が報告されているが、臨時休校や短縮授業は20日までで21日からはすべて再開を予定している。また、学校の避難所利用は、20日以降開設されていない。
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