スクールニュース vol.430
国土交通省 サステナブル建築物等先導事業
令和元年度の第一回公募結果が発表された。7月26日に発表された木造先導プロジェクト2019は、17件の応募に対して7件を採択。鉄骨造に耐火集成材やCLTを組み合わせた混構造で計画されている中央大学多摩キャンパス学部共通棟(地上6階建て)や木造軸組み工法と免震構造で木造9階建てを整備する玉川大学学生寮などを選定。また、閉校したRC造3階建ての小学校施設を事務所と育苗施設にコンバージョンする旧岡山市立福谷小学校の改修計画も含まれた。大空間確保を目的にRC床スラブをCLTスラブに置き換えての軽量化で既存RC壁を撤去することや、RC壁へのCLT耐力壁での耐震補強などが計画されている。
8月8日には、省CO2先導プロジェクト2019では5件を採択したと発表。中央大学多摩キャンパス学部共通棟は、フォレストプラザと称する吹抜け大空間を中間領域として計画し、建築・設備・運用が一体となる点が評価された。
文部科学省 ブロック塀の安全対策状況を調査
昨年の大阪北部地震によるブロック塀倒壊事故を受けて全国の学校設置者は学校施設にあるブロック塀の安全点検と安全対策に取組んでいるが、8月7日、文部科学省では平成31年4月1日現在の進捗状況を取りまとめ、発表した。
昨年の調査対象となった5万1,082校のうちブロック塀を有していた学校が2万280校あり、これが今回の調査対象。調査の結果、ブロック塀を有していないか安全対策を実施済みの学校は全体の69.1%にあたる3万5,305校となった(今年度中の完了予定3,915校を含む)。反対に、安全点検・安全対策ができていない学校もおよそ3割残されており、このうち外観点検では問題が見られないものの、内部点検が未完了の状況にあるなどの学校が3,547校、道路沿いにないなどの理由から来年度以降の対策を予定している学校が1,893校ある。文部科学省では、全ての学校で安全対策が完了していない結果を踏まえ、同日付けで早急な安全対策を求める通知を発出。早急な安全点検・安全対策の完了と実施状況の公表を求めるとともに、今後も調査を継続していくとしている。
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