スクールニュース vol.449 つくし野ビオトーププロジェクト2019年10月
冬に備えるプロジェクト
台風15号と台風19号、9月と10月に上陸した2つの台風は大きな影響を及ぼした。特に19号は15号の傷が癒えぬうちにより強大な力で駆け抜け、さらに広範囲で大きな被害が生じた。
つくし野ビオトーププロジェクトも被害を受けた。今回のつくし野ビオトーププロジェクト2019年10月「畑に野菜の苗や種を植えよう!」は上陸した12日が活動日のはずだった。一考の余地なく延期が決まり、また、強風と大雨は専用畑で育てている作物はなぎ倒したうえ、設備も壊した(詳しくはプロジェクトのブログ参照)。報道されているような被害と比べてしまうと少なくて幸いだったと口にしてしまうところだが、当事者にとっては被害の大小にかかわらず理不尽この上ない話である。自然の力を伝える教材とするには少々辛いところが説明している話の節々から窺えた。
活動日となった20日の午後、穏やかな天候の畑には5月に植えたサツマイモがそのほぼ中央で虫に喰われた穴だらけの葉(無農薬だから)を広げている。そこで、その両横に作物を植えて、まもなく訪れる冬から来年の春にかけて少しずつ作物の成長と実りを感じていく。そのスタートがプロジェクトの今回のミッションとなった。
植えたのは、エンドウマメに始まりタマネギ→ハクサイ→スティックセニョール→茎ブロッコリー→三十日ダイコン→各色のラディッシュ→二十日ダイコン→コマツナ→チンゲンサイ→カブ→ナノハナときて、最後にシュンギクと、いや、たくさん。畑に植えるという視点で見れば1つひとつはそれほど多くないし、親戚のような関係の作物もみられるが、多様だ。
早いものは次回のサツマイモと一緒に収穫できるもの(ハツカダイコン?)もあるだろうし、時間がかかるタマネギは9か月以上、来年の6月まで世話をすることになる。中にはうまく育たない作物もあるかもしれないが「それを体験して、なぜと考えてほしい」とプロジェクトリーダーの小池常雄さん(環境カウンセラー)は参加した親子に繰り返し語りかける。
次回はいよいよサツマイモの収穫体験。ネズミに食われる前に「大成功!」といってもらいたいところである。ところで9月と10月の定例活動は2回続けて延期となり、人数はこれまでと比べて少なく、続けて参加した顔もまばらだった。やはり近年の子どもたちは学校が休みの日もいろいろな予定で忙しいのだろうか。これまで拝見させていただいて、天候に左右される難しい側面があることは理解しているが、予定通り行うことの大切さをこういうところでも感じる。
9月の活動紹介が遅れたこともあり、2日続けて配信させていただきました(編集部)。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnew
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