スクールニュース vol.462 編集部より
月刊スクールアメニティ(出版元:ボイックス(株))は2020年、35周年を迎えます
ボイックス(株)は昭和60年設立から2020年で35周年を迎えます。当社は、ある出版社の学校施設整備の雑誌、月刊「スクールアメニティ」誌(設立当時は、現行のA4版ではなく新聞でいうタブロイド版でした)を発行するための組織として設立されました。
創立35周年を迎えるにあたり、社名や月刊「スクールアメニティ」誌の由来をお話ししようと思います。
アメニティ、アメニティーの意味は、第一義的には快適性、快適な環境などを表現します。ホテルなどに用意されたグッズなどもアメニティと使われていますが、本誌のタイトル、スクールアメニティのアメニティは、イギリスなどで起きた都市再生計画、中でもリバプールの都市再生計画、アメニティー計画からいただき、「スクールアメニティ」という表題といたしました。
当時としては、良い表題を選んだものだと内輪で語ったものです。さらに社名も「アメニティ出版」とする予定でしたが、同一登記所管内に、出版社で(株)アメニティーがあったため社名登記できずに、ボイックス(株)としました。ボイス(VOICE)〝声〝を発展させる意味からXを付け、ボイックス(Voi-x)としましたが、後々、別の登記所管内に移動したら社名変更しようと考えながら現在に至っています。
35年の歴史の中で改革、変化は難しいものです。当初予定していた社名の登記も、編集長であり発行人の自宅等でし、その後、設立の地に移転登記すれば可能であったのも知りませんでした。また、当時は、発展的な総合出版社を目指したのですが、未だに、学校施設づくり関連の出版業務を行っていることもそうです。しかし、これも社の生き方と思い、これからも子どもたちの未来のために、学校施設に携わる皆様にお役に立つ情報を発信し続けてまいります。
2020年も「スクールアメニティ」をどうぞよろしくお願いいたします。
(一社)まなびやづくり研究所「学校施設状況点検士制度(仮称)」について
去年6月、大阪北部地震で高槻市立寿栄小学校の女子児童が登校中、倒壊した学校のブロック塀の下敷きとなり尊い命を失った事故。この事故は、学校施設が関係する事故として悲しく、痛ましい事故でやりきれない思いをしたのを思い起こします。この女子児童の人生わずか9年で終わってしまい、こんな痛ましい事故はもう見たくありません。
ご存じの通り、このブロック塀は、高さ1.2mを超えており、強度を補うための「擁壁」の設置が義務づけられているにも関わらず、設置されていないといったことや、基礎部分をつなぐ鉄筋が溶接されずに使用され、その鉄筋も短かったという、明白に建築基準法に違反するものでありました。さらに老朽化について学校側からの指摘に市教育委員会による調査や業者による定期点検でも見過ごされており、人災と言っても過言ではない事故です。その結果、約1年後のこの程、高槻市教育委員会の当時の学務課長と職員、そして点検業者を業務上過失致死の疑いで書類送検するということです。
しかし、以前の熊本地震でもブロック塀倒壊での死傷事故でも不起訴となっており、高槻市のケースでも起訴となるか不明です。
こうした学校事故、特に学校施設による事故をできる限り未然に防ぐために、弊誌も関わる(一社)まなびやづくり研究所は、1つの事業として「学校施設状況点検士制度」(仮称)を立案し進めています。学校施設に関係する児童生徒の事故を少しでも防止するためのプランです。興味のある方は、同団体へご連絡、ご参加ください。
2019年のスクールニュースは本日で終了、2020年は1月7日より配信をスタートいたします。
日頃のご購読に感謝いたしますとともに、また来年もスクールニュースをよろしくお願い申し上げます。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnew
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