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Posted on 2020年2月04火 in スクールニュース

スクールニュース vol.468  編集部より

 

愛知県瀬戸市で小中一貫校の一体型施設が完成

2月1日、愛知県瀬戸市でにじの丘学園の完成記念式典と内覧会が行われ、できあがったばかりの校舎や体育館に多くの市民が足を踏み入れた。

完成記念式典の会場は開校後ライブラリーとなる

完成記念式典の会場は開校後ライブラリーとなる

にじの丘学園は、今年4月、市東部に位置する2中5小を再編して設置されるにじの丘小学校とにじの丘中学校からなる小中一貫校。瀬戸市は再編する1校である祖東中学校に隣接する東公園の一角に小中の一体型施設を整備した。挨拶した瀬戸市の伊藤保德市長は「国、県、そして何よりも地域の深いご理解と協力でこの日を迎えることができた。小中一貫教育のモデル校として多様な教育活動をするなかで、とりわけ郷土愛を育む教育にも取り組みたい」と話し、令和2年度より本格的に全市で中学校区単位の小中一貫教育を展開していくことも説明した。
延床面積約15,000㎡の施設は、地下1階地上2階建て。南側にはワークスペースを併設した普通教室、北側は機能ごとにまとめた特別教室と大きく分け、その中央に登り窯をイメージした昇降口から続く3つの大階段(登り窯ステップ)を配置。ライブラリーや多目的スペースなどを周囲においた異学年交流ゾーンがつくられている。
教室や廊下の床、腰壁、天井や手すりなど内装はその多くが県産材による木質仕上げとされているほか、壁の一部を土壁調の仕上げとするなどやきもののまちという特色を生かしたつくりをみることができる。また、この日は好天だったものの朝から風が強く、校舎と体育館をつなぐ渡り廊下を歩くときは厳しい寒さを感じたが、校舎内は空調を入れていないにもかかわらず寒さを感じることはほとんどなかった。断熱性の高さを感じた。設計監理は株式会社久米設計名古屋支社、工事は株式会社鴻池組名古屋支店(建築)などによる。

木質化が施された普通教室

木質化が施された普通教室

にじの丘学園は、瀬戸市で初めてとなる施設一体型であり、その特性を最大限活用して「まなび、つながり、挑戦する9年間」を教育目標としてスタートする。連携・協働に重点をおいて答えを教えるティーチングから答えを引き出すコーチングへと、行動の転換を促す教育を展開し、仲間とともに自ら学び考え生き抜く力としての協働型課題解決能力の育成と郷土愛の醸成を目指す。そのための具体的な取り組みとしてキャリア教育・国際教育・地域教育の3点を推進するという。4月からは642名の児童と192名の生徒、834名が通う見込み。

校舎外観。左上の渡り廊下を使って体育館に移動する

校舎外観。左上の渡り廊下を使って体育館に移動する

市民向け内覧会の様子

市民向け内覧会の様子

式典後に開かれた市民向け内覧会は、時間前から多くの市民が詰めかけた。4月から通う子ども連れの家族以外にも多くの市民が訪れ、駐車場はすぐにいっぱい。完成式で披露された校歌(市内に勤務する教職員による合唱)がBGMで流れる中、写真を撮ったり、職員に質問をしたりと興味を持ちながら見ていた。

 

 

 

カゴメ株式会社 新たな合弁会社の拠点として廃校を活用

1月30日発表。北海道の農業生産法人「有限会社ミナミアグリシステム」と生タマネギの販売・タマネギ加工品の製造販売を行う合弁会社「そうべつアグリフーズ株式会社」を2月4日に共同で設立すると発表。壮瞥町の旧久保内中学校の校舎・敷地を事業拠点に地域の雇用創出と活性化にも貢献しながら当面は生タマネギの販売を行い、2022年度から加工品の製造販売を開始する予定。
同社は2025年までにトマトの会社から野菜の会社への転換を目指しており、今回の取り組みは新事業・新領域への挑戦の1つ。北海道産タマネギのブランド力やミナミアグリシステムのリソース、さらには同社の生産技術を生かして市場での差別化を図り、事業拡大につなげたいとしている。

 

 

 

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnew
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