スクールニュース vol.471 編集部より
立教大学大学院 2020年4月にAIに特化した「人工知能科学研究科」を開設
2020年、今やロボットや人工知能、ビッグデータ、IoTなどの先端技術を駆使しながら多様なニーズに対応していく社会が到来しつつある。その中で、中心的な役割を果たすと言われているのが人工知能である。立教大学は、そうした社会的変化に先駆け、日本で初めて人工知能に特化して学術の新展開をはかる大学院「人工知能科学研究科」を開設する。
先日、同大学の郭洋春総長にインタビューする機会をいただいた。郭総長は「人工知能科学研究科」について、次のように語ってくれた。
「私達立教大学は、いつも社会の半歩先を見据えて何をすべきか考え、取組んでいます。現在の社会は、知識集約型社会とも言われますが、私は知識創造型社会の到来だと思っています。従来の価値観に基づいて、新しい知識、価値観をつくっていくこと。その時に必要になるツールがAI・人工知能になります。その考えに立って、2020年4月にAIと名のついた「人工知能科学研究科」を開設します。そこでは、新しいAI技術をつくることは勿論ですが、まずAIを正しく理解する人材、そしてそれを活用できる人材、さらにそれを応用できる人材を育むことが重要だと思っています。特に、立教大学は10学部の内9つが文系の学部です。文系の人材がAIを理解・活用し、応用していく。このような人材を輩出していくことが、これからの知識創造型社会に重要になってくると思うのです。それを、まず社会人にも対応していく形で大学院において展開していく。そして、できるだけ近い将来に、およそ2万人の学部学生にも提供していくことを目指しています。社会には文系人材の方が多く、その人達がAIを理解し使いこなしていくことができれば、日本はものづくりを超えて、新しい価値観に基づいて新しい産業構造と経済活動をつくっていくことができると思っています。立教大学では、社会に先駆けて、その新しい原動力を生みだすことができる人材を育み、世の中に送りだしていきたいと考えています。AI研究科はその始まりになると思っています。」
インタビューでは、他にも立教大学の140年以上に及ぶリベラルアーツ教育や、岩手県にある陸前高田サテライトについて。そして創立150周年に向けてのビジョンなど、大変貴重なお話を楽しく聞かせていただいた。
郭総長先生、お忙しいところありがとうございました。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnew
登録解除は上記サイト上部の「メルマガ登録解除」を選択してください