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Posted on 2020年3月27金 in スクールニュースバックナンバー

スクールニュース vol.477

 

東京都立高校の改革を進める東京都教育委員会は、特色ある教育の一つとなる介護・保育・看護の専門高校を設置。
2021年4月に東京都北区西が丘に「東京都立家庭・福祉高等学校(仮称)」が開校

新学習指導要領の高等学校教育の基本と教育課程の役割の中で、“勤労の尊さ、喜びなどを体得することに望ましい勤労観、職業観などの育成や、社会奉仕の精神を涵養する”とある。生徒自身が自己のあり方、主体的に進路を選択できる指導の充実が必要とされている。
こうしたことに伴い東京都教育委員会は、2017年に「家庭・福祉高等学校(仮称)基本計画検討委員会」の報告書をまとめ公表した。
東京には多様な人びとが生活している。共働き世帯の増加や超高齢化時代の到来により、保育・介護などの分野で活躍する人材の育成が喫緊の課題となっている。また、食育の推進や生活習慣病の予防、医療・介護の分野で、栄養士、調理師などが果たす役割がますます重要となってきている。
現在、東京都立高校において、調理師、栄養士、保育士などになるための基礎、基本を学ぶ家庭に関する学科「家庭科」を設置している高校は、都立忍岡高校と都立瑞穂農芸高校、都立農業高校の3校、福祉に関する学科の「福祉学科」を設置する学校は、都立野津田高校の1校しかなく、各校とも、これまでの入学者選抜の応募倍率が高く、調理師を養成する、不足している保育人材を育成する家庭科、そして超高齢化社会に対応する介護人材を育成する福祉科を併せもった高校が新たに必要とされた。
そのため、東京都立赤羽商業高校を改編し、新たに家庭・福祉高校(仮称)として設置することになった。設置場所は、東京都北区西が丘三丁目14番20号の赤羽商業高校の敷地。課程は全日制課程の学年制で、前記の二学科設置する。開校後、同校は地域や社会の保健・福祉と、調理・栄養などの社会の専門職を支え、人びとの心身の健康の保持増進に寄与する専門性の高い実践力とともに豊かな人間性を身につけた人材育成を目指す高等学校として期待されている。

 

 

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