スクールニュース vol.492
文部科学省 全国の学校再開状況と再開のためのガイドラインについて
新型コロナウイルス感染症予防のために臨時休業を行ってきた学校も、各地域で再開が進んでいる。その状況について、6月1日12時時点での調査結果を取りまとめ、発表した。
調査対象は国公私立の幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・専修学校高等課程で、国立学校の95%、公立学校の99%、私立学校の96%が再開(東京都の私立学校は未回答)している。学校別にみると、中等教育学校の91%がもっとも低く、他は全て96%以上が再開している。
ただし、その状況を詳しくみると、調査日時点で全面再開を果たしているのは全国のほぼ半数となる55%。毎日登校しながらも短縮事業を行っている学校が17%、分散登校で週に複数回の授業を行っている学校が27%ある。
そして、これら短縮授業や分散登校を実施している学校の全面再開の時期は、公立学校に限った調査となるが、6月15~19日の週が41%で最多。その前週となる8~12日が26%で次に多い。ただし、学校別にみると、全面再開の時期を未定・検討中としている割合が、高等学校・中等教育学校・特別支援学校で30%程度残されている。
大学と高等専門学校では、公立大学2校と私立大学1校を除いて授業が実施されているが、その方法は60.1%の641校で遠隔授業となり、面接授業と併用している学校をあわせると90.3%の963校が遠隔授業を実施している。これらの学校の半数は、全面的な面接授業の再開時期について検討中としている。一方、専門学校は回答のあった2,186校のうち2,133校が授業を実施しているが、遠隔授業のみは187校にとどまる。併用は877校で、1,069校は遠隔授業を行うことなく感染症対策を実施した上で生徒を通学させて授業を行っている。
さいたま市 小学校と複合化した施設がオープン
6月1日、与野郷土資料館の開館にあたってオープニングセレモニーが行われた。与野本町小学校の北校舎を改築した複合施設に整備されて4月のオープンを予定していたが、新型コロナウイルス感染症対策のため臨時休館をしていた。さいたま市教育委員会によると、小学校と博物館の複合化は政令市初になるという。
資料館は昔あそびの体感などを通して多世代交流が行える第一展示室や与野の旧石器時代から現代までの歴史を学ぶ第二展示室からなる。オープニングセレモニーで細田眞由美教育長は「学校教育と社会教育を融合した特色ある博物館」と説明。「1日を通して子どもの元気な声が聞こえる博物館、多くの方に来館してほしい」と述べた。
施設は改築にあたってワークショップを開いて市民の意見も聞きながら進められ、資料館のほかに子育て支援センターよの、与野本町放課後児童クラブも複合化されている。愛称は「いーよの」。オープン後しばらくは、感染症対策のために入口での消毒のお願いやソーシャルディスタンスを確保するため一度に入る人数を決めるなどの対応がとられる。
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