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Posted on 2020年9月11金 in スクールニュース

スクールニュース vol.512 編集部より

 

中央区立阪本小学校(東京都)を取材して

先日、中央区立阪本小学校を取材させていただいた。
同校は、明治6年に、「第一大学区 第一中学区 第一番官立小学 阪本学校」として開校、今年で147年の歴史を持つ国内屈指の伝統校である。関東大震災でも罹災し、校舎が全焼、その後鉄筋コンクリート造の復興小学校として再建され、歴史をつなげてきた。今回は、施設の老朽化に伴う改築である。

1階エントランスを見下ろす。復刻させたかつての照明と、地域から寄贈されたフーコーの振り子

1階エントランスを見下ろす。復刻させたかつての照明と、地域から寄贈されたフーコーの振り子

校舎は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、地上7階地下1階の規模で、阪本小学校の伝統を受け継ぎ、復興小学校のデザインを外観に再現した。敷地西側の正門を入ったエントランスでは、復刻された美しい照明と、地域の方から寄贈された「フーコーの振り子」が迎えてくれる。歴史ある意匠が今によみがえるデザインである。エントランスをあがった2階に、昇降口や管理諸室が並び、3階・4階は主に普通教室と特別教室の一部、5階には特別教室などが配置されている。運動施設は、3階に体育館、1階に可動床を備えた屋内温水プール。また、屋上には開閉式屋根を設けた全天候型の校庭(50mの直線を確保)を整備した。屋上校庭は、都心の青空を望みながら風が抜ける素晴らしいロケーションである。

開閉式屋根を設けた屋上校庭。50mの直線と70mトラックを確保した

開閉式屋根を設けた屋上校庭。50mの直線と70mトラックを確保した

また、新校舎は地域の防災拠点の役割も担うことから、躯体の十分な耐震設計はもちろん、非常用発電設備、マンホールトイレ、防災用井戸の設置、屋外排水管の耐震化等々、防災機能の強化も図られている。防災備蓄倉庫は、1階屋外のほかに、避難者対応もできるように3階体育館の近くにも配置した。 1階部分には、公私連携幼保連携型こども園を整備(運営:渋谷教育学園)、令和3年4月に開設予定となっている。

中央区立阪本小学校は、ニューフェイス21特集として、豊富なカラーグラビア頁と、校長先生へのインタビュー、類設計室の設計ノートなどを収録し、秋頃のスクールアメニティで掲載します。ご期待下さい。校長先生はじめ学校関係者の皆さま、お忙しいところ取材にご協力いただきありがとうございました。

 

 

 

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