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Posted on 2020年10月02金 in スクールニュース

スクールニュース vol.517

 

文部科学省 全国公立小中学校、冷房率90%超え、しかし災害時の地域避難所となる学校体育館は5パーセントにとどまる

文部科学省が2020(令和)2年9月30日付で公表した全国公立小中学校のエアコン設置率調査で、小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校の前期課程、特別支援学校、幼稚園などの普通教室冷房設備設置率が92.6%となり、昨年より15.7ポイント増、「地方市長の発言で、耐えるのも教育の一環だ」との発言で物議を醸した約3年前に比べると43.2ポイント増えている。
都道府県別では、北海道、青森県、秋田県では「0~40%」にとどまりまるが、その他の都府県ではすべて「80~100%」に達している。愛知県内の市で起きた小学校1年児が熱中症で死亡事故の2018年以降、着実に設置率が進んだと言える。しかし、新型コロナウイルス感染問題も含め、昨今の自然災害も気候変動・地球温暖化・異常気象などが多発化、甚大化している。そうした時に、全国の学校体育館が災害時の一時避難場所に指定されている学校体育館の冷房化率が5.3%、前年比2.7ポイント増にとどまっている。これについては、残念と言わざるを得ない。これまでの暑いシーズンや冬場の災害時避難所の状況について、取材を通して思うにエアコンは必要な設備であるように思う。

 

第14回キッズデザイン賞

2007年のキッズデザイン協議会の創設以来「すべての子どもは社会の宝であり、私たちの未来そのものです。」を基本方針に掲げ、活動を継続してきた。第14回も全国の企業だけではなく、自治体や教育機関、NPOなど様々な団体から応募があった。その表彰で、内閣総理大臣賞(最優秀賞)に、子どもたちの心和らぐ全面木質の福祉施設「まごころ学園・福祉型障がい児入所施設」が受賞した。また、わが学校施設分野のクリエイティブ部門、経済産業大臣賞を受賞したのが「魚津市立星の杜小学校」(月刊スクールアメニティ2019年8月号掲載)。その受賞のねらいは、全国初の木造3階建ての小学校で、木造校舎を使った木育プログラムの実践だったもの。このプランは㈱東畑建築事務所名古屋オフィス/福井大学西本雅人研究室/㈱鈴木一級建築士事務所/愛知産業大学宇野勇治研究室/蒼築舎㈱/㈱ヤマゼン辻佛檀/新川森林組合/魚津市立星の杜小学校/魚津市教育委員会などの木造校舎を教材としてワークショップを通しての木育教育実践である。
このプログラムを計画時から参加、指導してきた人物が、私どもの雑誌へ寄稿、講演などでご協力していただいた東畑建築事務所名古屋オフィス設計室の久保久志氏である。同氏は私どもとしても、学校建築計画者の中では若手のホープの一人と考えている。

今回のニュース、学校冷房化についてと第14回キッズデザインの詳細は、月刊スクールアメニティ2020年11月号(2020年10月末発行)に掲載予定。

 

 

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnew
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