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Posted on 2020年10月30金 in スクールニュース

スクールニュース vol.523 編集部より

 

いじめ過去最多61万2,496件、特に小学校で増加傾向をみせ、さらに深刻

文部科学省は2020年10月22日、全国の小中高などで、2019年に認知したいじめの件数は、前年度より約6万件増の61万2,496件で、過去最多を更新した結果を公表した。同省の調査は、「2019年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の公表でわかった。特に小学校の増加が著しい。
いじめについては、大津市の中学校2年生男子いじめ自殺事件を受け、いじめ防止対策推進法が2013年に施行されて以来、ふざけあい、けんかもいじめと見なすようになった。
調査では、小中高校、特別支援学校におけるいじめの認知(発生)件数は、前年度比6万8,563件増の61万2,496件となり、1985年度調査開始以来、過去最多を更新した。学校別は、小学校が48万4,544件(前年度42万5,844件)と最も多く、全体の約80%を占めている。学年別では「小2」が9万6,416件と最多、次いで「小3」9万1,981件、「小1」が8万7,759件と、低学年が多くなっている。
いじめの態様は、「冷やかしやからかい、悪口や脅かし文句、嫌なことを言われる」が61.9%と最多。次いで「軽くぶつけられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」21.4%、「仲間はずれ、集団による無視をされる」13.7%など。また、「パソコンや携帯電話等での誹謗、中傷や嫌なことをされる」は、前年度比1,590増の1万7,924件で全体の2.9%だ。
2019年度の重大事態は、前年度より121件増え723件で過去最多であった。
小中高生の自殺は317人で、前年より15人減っているものの、いじめ問題を抱えていたのは10人で原因不明が188人と最も多かった。原因不明を含め児童生徒等につながる深刻ないじめは依然と多数起きている現状である。いじめなどで悩んでいる児童生徒への手厚い心のケアや相談が大切である。また教育現場では、教育相談、道徳教育なども重要であろう。日本は、子ども達の社会でも、見て見ぬふりをする「傍観者」の割合が多いいようだ。いじめを止めさせるには、友人、担任、保護者など第三者の介入も必要であると考える。

最後に、現在大人気の「鬼滅の刃」から、心に残った言葉を綴りたい。

幸せかどうかは自分で決める
大切なのは“今”なんだよ
前を向こう
一緒に頑張ろうよ
戦おう

子ども達の社会からいじめがなくなることを願う。

 

 

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