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Posted on 2020年12月11金 in スクールニュース

スクールニュース vol.531

 

文部科学省 公立小中学校のバリアフリー化推進に伴う初の調査を公表

学校施設は、多くの児童生徒が一日の大半を過ごす学習の場である。したがって、児童生徒などの健康と安全を十分に確保することはもちろん、快適で豊かな空間として整備することが必要である。また、学校施設は地域の人びとにとって最も身近な公共施設である。そのため、まちづくりの中心的施設として機能することが求められている。そして、生涯学習の場でも一層積極的に推進することが必要であるとともに、さらに、地域防災拠点として、その役割が求められている。そのためには、学校施設は、児童生徒はもちろん、幼児から高齢者まで、またハンディキャップのある方など、多様な人々が利用することに考慮し、施設のバリアフリー機能の整備を積極的に推進する必要がある。こうしたねらいに基づき、文部科学省は、全国の小中学校計28,131校に初のバリアフリー化の状況調査の結果(2020年5月現時点の速報値)を12月10日に公表した。
校舎のバリアフリー化の状況は、全国28,131校の小中学校を対象に行った結果、ハンディキャップに対応する必要がある児童生徒がいる計6,451校のうち、多機能トイレ設置78%、門から建物までの段差解消は84.9%、玄関などから教室までが71.6%、エレベーターは約40.5%となっている。一方、地域の避難所に指定されている計22,633校では、多機能トイレ66.7%、門から建物までの段差解消は78.3%、玄関から教室までが58.6%、エレベーターは27.2%となっている。
バリアフリー化に関する整備計画の策定状況については、計画、方針などがある学校設置者数が1,810設置者あり、多機能トイレの設置が2020年度以降で71.2%。エレベーターの設置が2020年度で27.7%、2021年度で28.3%、2022年度以降で30.8%の計画予定だ。
今後は、特に社会のノーマライゼーションの理念が教育でも推進されるとともに、学校のユニバーサルデザインの考え方が提唱され、学校施設のバリアフリー化は、100%にすべきである。

 

栃木・群馬を訪ねて 懐かしい学校を見て思う

群馬県の北西部四万温泉の入口でもある吾嬬郡中之条町にある「旧吾妻第三小学校」、現「歴史と民族の博物館ミュゼ」を見学。明治18年創立で、当時の和洋折衷の木造校舎の学校建築の特徴で、ノスタルジーを感じさせるおもむきの建物(校舎)。その建物機能は変化しても、現在は町立博物館となっており、玄関ポーチや白壁が印象的。本誌月刊スクールアメニティでは、今回の取材で同時に取材した「懐かしの学校は今」を掲載予定。

「中之条町 歴史と民族の博物館ミュゼ」(旧吾妻第三小学校)

「中之条町 歴史と民族の博物館ミュゼ」(旧吾妻第三小学校)

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