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Posted on 2020年12月15火 in スクールニュース

スクールニュース vol.532 つくし野ビオトーププロジェクト2020年12月

 

2020年という体験の中で

年末になり、別れ際には「よいお年を」と言葉をかけあうようになった。しかしそんなことを昨年までと同じように感じる人がどれくらいいるのか。振り回されっぱなしの2020年は、日本どころか世界中で混乱を終えるきっかけすら見いだせないままに終わろうとしている。自然体験を促す目的で行われ、今年で32回を数える「全国児童 水辺の風景画コンテスト」(主催:(公社)ヤマハ発動機スポーツ振興財団)は入賞作品が先月発表されたが、主催者によると応募総数の減少はもちろんのこと、家族や友だちと水辺で遊ぶ姿を描いた作品が少なかったそうだ。

ソラマメの苗は1本ずつていねいに植えて、土をしっかりかぶせる

ソラマメの苗は1本ずつていねいに植えて、土をしっかりかぶせる

つくし野ビオトーププロジェクトも活動がクラスターを生まないよう細心の配慮と工夫の中で続けられてきた。活動の象徴であるカブトムシ相撲を中止せざるを得ず、この先もどうなるかわからない。しかし、それも「今できる最善のこと」を運営のみなさんが考え、参加するみなさんも「何をしてよいのか」考えているためと思いたい。「あの年はかわいそうだった」といわせない、そしていわないために。
まだ適度に体を動かしていれば寒さの厳しくない12月12日の土曜日、今年度9回目の定例活動「畑のお世話:ソラマメを植えよう!など」がプロジェクト専用畑で行われ、55名(うち中学生以下28名。スタッフ含む)が集まった。
春にさまざまな作物の収穫体験をできるよう、今から備えておくプログラムも、近年の冬の活動の1つとして定着してきた。植えるソラマメは順調に育てば来年の初夏に収穫できるが、一部は小池常雄プロジェクトリーダーが事前に発芽させておいたポット苗。100%つくし野産だ。

ポットの中の苗を土も一緒に、根を傷めないように植えるにはどうするか、考える

ポットの中の苗を土も一緒に、根を傷めないように植えるにはどうするか、考える

これをスタッフがウネに掘った穴に植えて土をかぶせるのだが、ポットの苗をどう取りだせばよいのか(手をあててひっくり返す)、ソラマメを植える向きはどちらか(黒いオハグロのある方が下)、植えた次に何をする(土をしっかりかぶせよう)、など慣れないことをスタッフに教わりながら、子どもたちはおそるおそる体験する。これからもプロジェクトに参加することで体験を繰り返し、慣れるだけでなくその周りのいろいろなことに気づいてほしいとも思う。

周りから手で集め、ホウキで集め、ひたすらにみんなで落ち葉を集める

周りから手で集め、ホウキで集め、ひたすらにみんなで落ち葉を集める

苗や種の植え付け後、一同は近くの公園に出向いて大量の落ち葉を集める。この落ち葉はプロジェクト顧問の中村一幸さんがたい肥の材料とするのだが、最初に入れるこのときだけはフカフカの落ち葉のプール。保護者も一緒にみんなで何度も飛び込んで、楽しい体験を積んだ。

集めた落ち葉にLet’s diving! 右の子は頭まで埋まりました

集めた落ち葉にLet’s diving! 右の子は頭まで埋まりました