スクールニュース vol.547 編集部より
東日本大震災後の10年目を訪ねて
東日本大震災から10年が経過した。2011年3月11日午後2時46分、東北地方のみならず、日本列島を震撼させた。当時は、みんなが経験したことのない激しい大地の揺れと、あの美しい三陸から関東の太平洋沿岸までに甚大な被害をもたらした大津波。さらに、予想だにしなかった原発事故は、特に複合大災害となって東北地方の福島には今もなお、故郷へ帰還することもできない人が多数あり、国道6号に沿うその街々には帰還困難地域があり、廃去となった店舗、住宅が並び、街の再生もままならないのが現状だ。
本誌は、約2年ぶりとなったが被災地の福島県北部の浜通りの学校等を取材した。3月11日、相馬市の中学校で校長先生のインタビュー、施設の見学も完了して、ふと気が付くと、市内いや東北地方全域であろう一斉にサイレンが響き、時間を確認するとまさに、午後2時46分であった。あの発生日の3.11は首都圏で生活する私たちにとって、10年の経過があろうと脳裏に焼き付いている。その現場で聞くと多く犠牲者を悼む鎮魂の響きであり、その場で手を合わせた。被災地域では、旧住民の帰還も思うように進まず、国の復興予算を投入しても地域や街の再生がままならないのは、故郷を震災後去った人びとの帰還が進んでいないことも要因だと考える。次の10年へ向け、被災地の街々が住民が帰還して街々がさらに活性化して復興することを願っている。
その後の余談だが、遅い昼食を取るため無難な食事と思い道の駅「そうま」に立ち寄った。しかし、レストランは午後2時30分まで残念、終了していた。道の駅は、ご存知の方もいるであろう相馬市の日本百景にも選ばれる「松川浦」近くにあり、魚介の美しいレストランだったと云う。だが、その後松川浦を背にして坂を上がったところにあった「十三や食堂」を発見して、そこで遅い昼食を取ることができた。グルメレポートではないが、店のおすすめは「ほっき飯定食」と聞き、その定食を食することにした。これがなんと、浜の香りがする美しい定食であったことを書き留める。しかし、東京へ帰りネット検索するとB級グルメ(?)上位ランクだと紹介されていた。また、同店では、奇遇なこともあり、後日談として報告したい。
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