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Posted on 2021年3月30火 in スクールニュース

スクールニュース vol.550 編集部より

 

地域ローカル誌の廃刊相次ぐ

また地域ローカル誌の火が消えた。その地域新聞は、岩手県大槌町を中心とする「大槌新聞」と、同じく岩手県釜石市の地域紙として東日本大震災直後の2011年6月11日に創刊された「復興釜石新聞」だ。
両紙とも、東日本大震災後から発刊して、約10年の歳月が流れたことで、一旦区切りがついたのか休刊、廃刊を余儀なくされたと言う。
大槌新聞は、発行者である菊地由貴子さんが、東日本大震災後、被災した大槌町民の想いや復興の動向、生活情報等を広く同町民の皆さんへ発信していきたいと、無料で配布する新聞であった。しかし、ご多聞に漏れず、広告収入も落ち、助成金の打ち切りなどもあり今回の休刊となった。
もう一紙の復興釜石新聞については、今年3月6日付で社告を掲載し、3月31日をもって廃刊とする発表した。
大槌新聞は、当誌「月刊スクールアメニティ」(2017年11月号)の東日本大震災復興学校特集「大槌学園小中一貫教育校」の取材時で、大槌町役場で同紙の存在を知り、女性一人で取材・編集・発行を行っていると聞き、まさにコミュニティ紙の原点を感じた次第である。発行者の菊地 由貴子さんは、今後は「復興防災大学」活動に軸足を置き、これまで同様、大槌を拠点に取材活動を継続して、インターネット配信や、防災に関するオンライン講演を行っていく計画だとのこと。大いに期待したい。
復興釜石新聞についても同様に2018年1月号での特集「釜石市立鵜住居小学校・釜石東中学校、幼稚園」の取材で知りえた地域新聞である。10年一昔と言っても、いまだに東北震災地域の復興もまだままならない、流出人口の回復もなく、福島にいたっては原発事故の「廃炉」も解決の目途が立っていないのが現状である。これまでも全国各地の地域コミュニティ紙、専門誌が部数減、広告収益減での休刊、廃刊は、同様の狭い分野でも全国誌として発刊している弊社にとっても人ごとではない。
なお前回スクールニュース(vol.547)でお伝えした続きはまた次回に。

 

 

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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