スクールニュース vol.558
自然体験と日々の生活 (つくし野ビオトーププロジェクト2021年4月)
4月24日。3度目の緊急事態宣言期間となる前日、2021年度最初となるつくし野ビオトーププロジェクトの定例活動が、東京都町田市にあるプロジェクト専用畑で行われた。さぁ始まった、と書きたかったが、4月も3日・10日と特別活動が行われていて、新年度既に3回目。プロジェクトでは近年この時期にあわせてたくさんの作物を育て、収穫体験を提供している。
いろんな種類が入れ替わり収穫期を迎え、毎日の食事の中に自分が畑で収穫した野菜があったり、(今は難しいかもしれないが)一緒に買い物に行ったときに並んでいる野菜から畑での姿を思い出したり、日々の生活の中に気づき、意識することを意図しているともいえる。
悩ましいのは、スケジュール(ヒトの都合)に合わせてコントロールできないこと。小池常雄プロジェクトリーダーによると今年は温暖化している気候などにより何もかもが2週間ほど早く感じられるという。逆に言えば1回目のプロジェクトに向けた予告ともいえ、この日集まった参加者は27家族74名。4月の活動としては例年にない数で、集合場所として設置したタープテントの下は入りきらないほどの人人人…だ。
この日のプログラムも収穫体験だが、例年4月は第1回目として「つくし野ビオトーププロジェクトでは何をする(できる)のか」が説明される。子ども達にはどんなこと(カブトムシ相撲とか、プールのヤゴ救出とか…)ができるのかをイメージしてもらい、保護者に安全確保の考え方と取組(行き帰りも含めた保険への加入など)を説明する必要があるためだ。そのうえで言わざるを得ないのは「スケジュール通りできるかわからない」ということ。新型コロナウイルス感染症の影響は、改めて言うまでもないだろう。
そこで、小池リーダーが参加者に呼びかけたのが「自分でやってみよう」ということ。実際に苦労するのは保護者の皆さんかもしれないが、作物が育つ過程を見る、体験を日々の生活の中でも感じてほしいということだろう。
この日の収穫物は、タマネギ、リーフレタス、茎ブロッコリー、そしてサヤエンドウ。タマネギを収穫した場所をすぐに耕して、今度はサヤインゲンを植える。その横では、既に花芽の出ているジャガイモもあり、ソラマメは元気に花を咲かせていた。
春の活動は食べることとつなげる畑での体験活動が続くが、冬の宿題であるシジュウカラの観察は、今がその真っただ中。…のはずだったのだが、つくし野ではすでに多くが巣立っているよう。その様子はプロジェクトのブログで紹介されている。
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