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Posted on 2021年6月18金 in スクールニュース

スクールニュース vol.568

 

品川区立後地小学校を取材して

改築事業が完了した品川区立後地小学校(東京都)を取材させていただいた。
同校は、東急目黒線・武蔵小山駅から徒歩圏にある学校だ。同駅周辺は、昔からの商店街が今も賑わう中、駅前開発が急速に進み新しい商業ビル、高層マンションの建設が続いている。後地小学校は、駅東口から歩き、後地交差点先の坂道を下った静かな住宅街に位置する。今回の改築事業は、敷地内に仮設校舎を建てて行われた。
都心の狭隘地という立地条件から、グラウンドの確保など敷地を有効利用するため、校舎を西側にコンパクトに配置し、中央部分に体育館、最上階にプールを乗せている。東側に、直線50m、トラック100mを確保した人工芝グラウンドを配置。防災倉庫も備えた。
新校舎の昇降口を入り、体育館横に設けられているのが、4階まで続く大階段「後地ステップ」だ。普通教室は、主に2階、3階、4階の南東側に配置され、子ども達は後地ステップを使って教室に通い、校内を移動する。また、後地ステップの屋上部分には膜天井が張られ、やわらかい日差しを校内に取り込んでいる。
竹をモチーフとした落ち着いた外観デザインの新校舎は、屋上に設けられた菜園や、外構部分には「後地の森」と名付けられたビオトープ、緑豊かな植栽整備、子ども達が育てるプランターなどが配置され、周囲の景観に調和する地域の新しいシンボルの誕生でもある。
品川区立後地小学校については、先行して取材させていただいた同区立城南小学校・城南幼稚園と共に、校長先生・副校長先生インタビュー、佐藤総合計画による設計ノートなどを収録して、スクールアメニティ誌ニューフェイス特集で掲載する予定。

後地小学校新校舎南面。外構に積極的な緑化が施され、住宅地の落ち着いた雰囲気に溶け込む

後地小学校新校舎南面。外構に積極的な緑化が施され、住宅地の落ち着いた雰囲気に溶け込む

 

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