スクールニュース vol.591
第15回キッズデザイン賞発表 最優秀賞に「VIVISTOP NITOBE FURNITURE DESIGN PROJECT」(学校法人新渡戸文化学園他)が選ばれる
9月29日(水)、キッズデザイン協議会は、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・空間・サービス・活動・研究などを顕彰する「キッズデザイン賞」の第15回受賞作品234点から、最優秀賞「内閣総理大臣賞」などを発表した。キッズデザイン賞は、創設以来、累計応募数は、5,785点、受賞数は3,439点を数える。
第15回の受賞数は《子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン》が57点、《子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン》が107点、《子どもたちを産み育てやすいデザイン》が70点の、合わせて234点となった。
今回、第15回の最優秀賞には、学校法人新渡戸文化学園/VIVITA JAPAN株式会社/tokotodesignによる「VIVISTOP NITOBE FURNITURE DESIGN PROJECT」が選ばれた。同作品は、小学校5年生の子どもたちが主役となって、デザイナーや林業関係者と共に、椅子づくりについて、アイデア出し、図面制作、模型の制作、発注書づくりまで行った取り組み。デジタル工作機械を活用しながら、最後は自分たちの手で完成させた。子どもたちは、プロジェクトを通して、ものづくりのプロセスや、地域の暮らしを知ること、そしてデジタル技術を使った部材制作まで総合的に学ぶこととなった。まさに分野をまたいで知り・作る「STEAM教育」を実践したものである。
受賞理由でも「自分たちが使いたいと思う椅子の制作をテーマに、原型のアイデア出しから、実際の取り組みまでものづくりのプロセスや体験にとどまらず、林業地とオンラインで結ぶことで、森林や林業の現状、地域の暮らしなどを知り、最先端のデジタル技術を使った部材制作など、統合的な学びにつなげている。完成したプロダクトはデザインに優れ、そこに至るプロセスや思いも可視化・共有化されている。座学と実践、感性と定量化、アナログとデジタルすべてを含むもの」という大変高い評価を受けている。
また、今年から新設された『BEYOND COVID-19 特別賞』には、幼稚園におけるグループワーク用の飛沫感染対策デスク「DAIKIDS」(株式会社木馬舎/大起商事株式会社)、オンラインでの留学体験によってグローバル視点や多様性を学ぶ「ウィーケン おうちから世界への好奇心を育むオンライングローバルスクール」(株式会社ウィーケン)、窓を開けずに換気でき、幼児の事故のリスクにも配慮した「DI窓」(三協立山株式会社)が選ばれた。
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