スクールニュース vol.595
北区立王子第一小学校(東京都)の新校舎が完成
東京都北区が、2016年から改築事業を進めていた北区立王子第一小学校の新校舎が完成した。同区は、学校施設の計画的な更新・整備を行っており、今回の王子第一小学校の改築事業は、令和2年4月に完成した浮間中学校等複合施設(スクールアメニティ2020年8月号掲載)に続くものである。設計は、佐藤総合計画が担当した。
王子第一小学校の整備コンセプトは、「みんながつながり みんなで育つ 王一小」である。創立100年を超えて、地域と共に歴史を歩んできた同校の伝統を、未来につなげていくシンボルとして新校舎を計画。整備コンセプトにある「つながり」を建築計画に活かし、総合教室型の教室や、ハイサイドライトによって自然光、通風を得る校舎中央の吹抜け大空間ステップホール・なかよしホール、特別支援学級と普通学級を同じフロアにするなど、随所につながりを生む空間を整備した。
特に、1階低学年の普通教室は、下足置き場や流しを設けた総合教室型のつくりで、北区としては初めての試みとなる。また、2階から4階には、多目的教室と一体的に活用できるオープンスペース・少人数教室を配置して、普通教室と共に多様な学習活動ができる空間とした。
施設は、ほぼ整形の敷地の北側に建物を集めることで、南側に校庭を確保した。また、道路に面する歩道状空地には、桜並木を整備。歩道状空地の整備については、先だって改築された浮間中学校等複合施設でも設けられ、地域に開かれた場所、みんなが交流する空間として大きな役割を担っていた。
校舎と一体的に整備された体育館は、地域開放や避難所利用も想定。プールは、体育館上部の屋上に設けて、災害時には消防水利やマンホールトイレの排水として利用する。
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