スクールニュース vol.598
若年層の自殺者増について思う
2021年10月、文部科学省は、児童生徒の昨年度の自殺者数が全国で過去最多になったと調査結果を公表した(令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果)。同省は、毎年全国の国公私立の小中学校、高等学校、特別支援学校を対象に不登校やいじめ、自殺などの状況を調査している。
その結果、自殺者は415人、不登校の児童生徒は、19万人以上となった。
自殺の原因は、衝動的、動機の希薄、友人・著名人などの自殺が影響しているのではないか等の特徴があげられている。確かに長期化したコロナ禍により大人はもちろん、子ども達も大きなストレスを抱えているのも事実である。外出自粛やテレワークの導入に伴い、家庭の環境も激変したことによって、親が在宅するようになり、親世代の閉塞感が子ども達などに向けられ、虐待、家庭内暴力が進んだケースも見られるという。こうした親子関係の不和が原因となった自殺が見られるのもコロナ禍の特徴でもあるだろう。
また、いじめによる自殺が増加したことも、見過ごせない原因だ。最近では新潟県燕市で亡くなった同市立中学校の女子生徒の遺書にも、いじめられていたことの記述があったことも明らかになっている。昨年11月に東京都町田市の市立小学校6年生の女子児童の自殺もいじめを訴える遺書が残されていたという。
学校を含め周りの私達大人が「生きていることの苦痛から死を選択する道を選ばないため、注意深く見守りや努力を留意しなければならない」であろう。
年齢の低い小学生は理性が十分発達していないので、周りに影響されやすく衝動性が強い。中高生は、思春期などで心理的に心の苦しみを訴えるケースも多いとされる。
私達大人は、世代それぞれの特徴を受け止め、孤独にさせないことが大切だ。学校は、いじめの温床となりかねないが、同時にその対策を講ずるための「要」でもあるからだ。
保育博2021-保育・教育ビジネス&サービスフェア- 12月に都内で開催
多様化する保育園・幼稚園・こども園へのニーズにこたえる商談見本市、「保育博2021」が12月1・2日に東京都立産業貿易センター浜松町館にて開催される。主催は保育博実行委員会(事務局:メッセフランクフルト ジャパン株式会社)。会場を新たに規模を拡大、過去最多の163社(10月現在)による最新の商材やサービスの出展と、園改善・業務改善につながるノウハウなどを発信するセミナー21本(園関係者向けあり)が予定されている。
開催にあたり主催者は、自粛を余儀なくされた時代だからこそ、オンラインではなく実際に見て。触って、相談できる貴重な機会として保育業界の活性化を図ると話している。来場には事前登録が必要で、セミナーの聴講はさらに事前聴講申し込み(無料:先着順)が必要となる。
出展者から
・牛乳容器をアップサイクルして作られた食器。食洗器や電子レンジでも使用できる(株式会社BLUE)
・表情のコミュニケーションを可能とする透明マスク(フクビ化学工業株式会社)
セミナープログラムから
・「選ばれない園がたった1年で超人気の園に変わった理由」(保育士/子育てアドバイザー/顧問保育士 てぃ先生氏)
・「病気から子どもを守る!~そばにいる私たちができること~」(神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究所教授吉田穂波氏)
事前登録などは
公式ウェブサイト:www.hoikuhaku.com
公式フェイスブックページ:www.facebook.com/hoikuhaku
※画像・写真は、保育博/メッセフランクフルト ジャパン提供
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