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Posted on 2022年1月28金 in スクールニュース

スクールニュース vol.614

 

月刊スクールアメニティ編集部 本誌でも取り上げている「専門高校」について

日本の高等学校には、専門高等学校、専門高校という学校があることはご存じであろうと思う。この専門高校という名称は、以前は、職業高等学校、職業高校と呼ばれていた。現在の専門高校は卒業した段階でスペシャリストを目指せる専門科目を履修する教育課程が設置されているのが特徴である。一般的には、専門技術の修得が必要な教育を行うために、その専門的技術や専門科目の教育指導ができる教諭、実習教諭、助手を置かなければならない分野がある高等学校を指すことが多い。
以前は、農業・工業・商業・水産などに関する職業教育を主に学科が構成されていたためだ。その後、特定の学校・学科だけではなく、いわゆる一般的な普通科を含め、職業教育を広く行うべきであるという観点から、より専門性を重視したものと位置付けられた。そうしたことで、職業高校は「専門高校」に改められた。この専門高校は、現在時のニーズに対応して学科及びコースも多種多様となっている。
さて前置きが長くなったが、本誌月刊スクールアメニティでは、昨年の10月号と今年の2月号で、この専門高校の中で、話題となった東京都立赤羽北桜高校と北海道三笠高校を取り上げた。前者が、家庭・福祉・調理など家庭系の専門高校であるのに対し、後者は、食物調理科の単科高校である。その両校の調理系学科は、まさに「食」の専門家を育成する学校で、以下に指す「食」の国家資格を取得するためのスペシャリスト養成高校である。ちなみに「食」系の国家資格を下記に記すことにした。

【食品関係国家資格】
◯栄養士(国家資格)
栄養士法により「栄養の指導に従事する者」と定義される資格。
食育や食生活相談など食に関するアドバイザーとして活躍する。
厚生労働大臣から栄養士養成施設として指定認可された学校(昼間部のみ)に入学し、その課程を履修して卒業後、都道府県知事に申請して取得。

(一社)全国栄養士養成施設協会
〒150-0003 東京都港区西新橋2-11-6 ニュー西新橋ビル9F
TEL:03-6273-3877

◯管理栄養士(国家資格)
通常の栄養士の上位資格、より高度な医学的知見によって、人々の健康、生活習慣病の予防、傷病者を指導できる。
栄養士養成学校を卒業して栄養士の資格取得後1~3年以上の実務経験を積むか、管理栄養士養成施設(4年制)を卒業した人のみが受験できる国家資格。

厚生労働省健康局健康栄養課指導室管理栄養士国家試験担当
〒100-8916 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
TEL:03-3595-2440

◯食品衛生管理者(国家資格)
高等学校、中等教育学校を卒業した者、またはこれらの者と同等以上の学力があると認められた者で、食品衛生管理者を置かなければならない製造業、加工業において食品または添加物の製造、加工の衛生管理の業務に3年以上従事し、かつ厚生労働大臣の登録を受けた講習会の課程を修了した者。
食品衛生管理者の必要が義務付けられている食品工場などの食品衛生面に関しての助言や指導をする者。

厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課指導係
〒100-8916 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
TEL:03-5253-1111(内2492)

◯専門調理師・調理技能師(国家資格)
調理師法施工規則に基づく技術審査及び職業能力開発促進法施工規則に基づく技能検定に合格することで厚生労働大臣から与えられた称号、取得には実務経験が必要。合格者は厚生労働大臣から証書が発行され、調理学校の教員になる資格も得る。調理師の仕事だけではなく食に関わる幅広い分野での活躍も可能。

(一社)調理技術技能センター調理技能審査・技能検定試験担当
〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留2-8-5 JACCビル5階
TEL:03-3667-1867

◯調理師(国家資格)
調理師養成学校・施設を卒業することで取得する場合(試験不要)と、実際に調理業務についてから調理師試験を受ける場合がある。調理師法に基づく国家資格で、料理を提供するすべての場所が
仕事の場である。厚生労働大臣が認める養成機関で学び、取得する方法と、都道府県が実施する試験に合格することが必要。自分の店を開業する時の条件でもある。「食品衛生管理者」になることもできる。

厚生労働省健康局健康課栄養指導室国家試験担当
〒100-8916 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
TEL:03-3595-2420

その他、都道府県健康福祉担当部局
※例外として、フグ料理には「ふぐ調理師(公的資格)」、船舶内の食堂では「船舶料理士」の資格が必要。

◯製菓衛生師(国家資格)
製菓技術の合理的な発達、公衆衛生の向上及び増進、菓子製造に従事する者の資質の向上を図る目的で、昭和41年に製菓衛生法が制定された国家資格。受験資格は、指定の製菓衛生師養成施設で1年間以上学び、技能等を取得した者。または、中卒以上で菓子製造の職場で2年以上の実務経験が必要。養成施設は、昼間(通常1年)の他、夜間(通常1年半)も用意され、実務経験よりは資格が取得しやすい。試験は都道府県で開催される。

(一社)全国菓子衛生師養成施設協会
〒108-0074 東京都港区高輪3-25-27 アベニュー高輪1102号
TEL:03-3446-0360

◯食鳥処理衛生管理者(国家資格)
食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律の規定により、食鳥処理業者が食鳥処理を衛生的に管理させるため選任された資格者。同資格は、中学校を卒業もしくは、中等教育学校前期課程修了者、これらの同等以上の学力があると認められた者。食鳥処理の業務に3年以上従事した者。各都道府県が実施する3日間の講習会を受講することによって取得する。食鳥処理場規模によって、十分な資格者数の配置をしなければならない。

(一社)日本食鳥協会
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-9-7 RECビル7階
TEL:03-5833-1029

(公社)日本食品衛生協会 公益事業部
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-5-1
TEL:03-3403-2114

◯レストランサービス技能士(国家資格)
レストランサービス技能検定は、職業能力開発促進法に基づき行われている国家検定資格の技能士。料飲サービスのプロとしての料飲サービスに関する唯一の資格。ウエイターやウエイトレス、ホテルの支配人や経営者など、レストラン関係者の地位、スキル向上を目的とする。受験資格は、1級~3級があり、それぞれの実務経験によって受験資格がある。

(一社)日本ホテル・レストランサービス技能協会
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-3-11 飯田橋ばんらいビル6F
TEL:03-5226-6811

◯食品衛生責任者(公的資格)
食品衛生法第51条に基づく「公衆衛生上必要な措置の基準により、営業者は食品衛生責任者を定め、意見を尊重しなければならない資格者」。(公社)日本食品衛生協会は、所定の有資格者他、大学で所定の課程を修めて卒業した者以外は、養成講習会を実施している。

(公社)日本食品衛生協会
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-6-1
TEL:03-3404-0770

 

 

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