スクールニュース vol.615
2022年の(自然)体験の始まり(つくし野ビオトーププロジェクト2022年1月)
陰暦の二十四節気で寒さが最も厳しいとされる「大寒」は今の暦でいうと1月20日ごろからの15日間を指す。つまり、つくし野ビオトーププロジェクトがあった29日も大寒の中で行われたわけだが、前日までと比べてずいぶんあたたかく感じられた。水槽の氷が夕方になっても溶けなかった先月の方が大寒じゃないのかと思えるほどだ。
1月の定例活動は恒例の「校庭に小鳥を招待しよう!」。本当は巣箱を参加者が自分(親子)でつくって自宅に設置する「庭に小鳥を招待しよう!」だけれども、誰もが想像した第六波のため、屋内で長時間を要する巣箱づくりはできない。プロジェクトでは、このプログラムに合わせて町田市立つくし野小学校の校地内に巣箱を毎年設置させてもらい、「庭で体験できること」を実際に見せてもきた。参加者の体験につなげるための特別活動だったが、昨年に引き続き定例活動で実施、小学校に設置した巣箱観察とその解説が行われた。
ただし、である。まん延防止等重点措置期間でもあり、現在主流のウイルスはこれまでと異なって子どもの感染が深刻化、全国の学校で臨時休業や学級閉鎖が広がっている。そして、20cmに満たない巣箱の中を我先にとのぞき込む巣箱観察は、今の感覚に照らし合わせると(時間にすればわずかでも)「密」だ。学校の廻りに取り付けられている巣箱を確認し、どんな場所に設置されていたか、巣箱は巣として使われたのか、どの様に使われたのか、などをその場で確認できる活動だが、この日は事前に巣箱が外され、小池常雄プロジェクトリーダーが離れた場所から子ども達に見せつつプログラムは進む。
外の教室の一斉授業のようになってしまったが、鳥が使った後の巣箱の中の様子や、参考に見せてくれる各種の本物の鳥の巣など、子ども達は普段の生活ではちょっと目にする機会のないものを見る体験ができたのではないだろうか。
日鉄エンジニアリング株式会社 エネルギーの地産地消
「君津地域広域廃棄物処理事業」を運営、同社も出資する「株式会社かずさクリーンシステム」が木更津市内の廃棄物処理施設で余熱を利用して発電したクリーンな電力を買い取り、市内の小中学校・市民会館・図書館などの33施設に供給する。1月25日に契約の締結を発表した。廃棄物処理施設を活用した発電は、地域のごみが電力に変わる地産性、天候や時間帯に左右されない安定性、CO2排出削減効果などの環境性が特徴と同社。契約期間は今年2月1日から来年3月末日までで、契約電力は3,209kW。同社による地産地消電力の自治体との契約は5件目で、木更津市のCO2削減効果は年間約1,300tを見込む。
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