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Posted on 2022年3月22火 in スクールニュース

スクールニュース vol.627

 

編集部 学校施設も脱炭素化などを図り、学校も「ゼロエネルギー」化で、次世代に向け「スーパーエコスクール」の推進~ZEB school~実現へ

地球の温暖化に大きく関わっているのが、温室効果ガスであることは広く知られている。この温室効果ガスの代表的なものが、二酸化炭素(CO2)だ。二酸化炭素は、現代社会で人々が生活する中で不可欠な電気エネルギ―などを作るため、大量の化石燃料(石炭・石油など)が燃焼することによって発生するものである。これまでのデータでは、大気の二酸化炭素濃度の増加分のうち、75%以上が化石燃料によるものだとされている。そのため、政府も2050年までに温室効果ガスの排出を抑止するのではなく、温室効果ガスを全体として「ゼロ」にする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言した。「排出を全体としてゼロ」は、二酸化炭素などの温室効果ガスの「排出量」から植林、森林などによる「吸収量」や、太陽光発電など再生可能エネルギー活用分の「創エネ」などの分を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることである。この温室効果ガスは、近年の気温上昇によって、世界的な異常気象が起きている。わが国においても、豪雨に伴い河川の決壊などによって、地域が浸水、台風災害などが頻発、夏季の異常な連日の猛暑などを引き起こしている。温室効果ガス排出量を削減し、削減できなかった温室効果ガスを吸収又は除去することによって実質ゼロにする「ゼロエネルギー化」だ。温室効果ガスは、現在の地球温暖化の主な原因であり、世界的な異常気象を引き起こしていたのだ。
そのため文部科学省は、学校施設の省エネルギー(照明LED化など)や、再生可能なエネルギーを導入する施設設備その技術により、施設自体で創エネ、蓄エネなどによって、省エネルギー化の徹底により、エネルギー負荷を低減するのみにとどまることなく、学校の「ゼロエネルギー」化へ「スーパーエコスクール実証事業」で推進している。これは、まさに~ZEB school~の本格的な夜明けと言っても過言ではない。このスーパーエコスクール実証事業の岐阜県瑞浪市立瑞浪北中学校(月刊スクールアメニティ2019年8月号掲載)が、2019年9月~2020年8月までの1年間で、ビル(学校)エネルギー消費料正味ゼロ~Net Zero Energy Building~(ZEB) を達成している。こうした事業の学校設置者への国の支援予算も拡充される見込みだ。

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岐阜県瑞浪市立瑞浪北中学校

「スーパーエコスクール実証事業」は、ZEB schoolの先鞭の道を開く事業でもある。また、児童生徒へのカーボンニュートラルの上での環境教育にも多大な期待がされる。

 

 

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