スクールニュース Vol.641
株式会社日建設計・住友林業株式会社 合成梁工法を共同開発
5月27日、木質梁にのこぎり状の凹凸を付けてRC床版を接合する「合成梁構法」の開発を発表した。木とコンクリートの圧縮強度が近い特性を活かした工法で、RC床版が木製梁の剛性を高めて木造建築の課題である床の揺れを鉄骨造+コンクリートスラブ並みに抑えるという。集成材やLVLなどが使用でき、樹種の制約も少ないため汎用性が高い。また、梁の長さは12m、梁せいは90cmと従来の梁と比較してロングスパン、階高の抑制も可能となり、コストダウンにつながる。
非木造住宅の木造化率が10%弱にとどまる中、脱炭素社会の実現とともに森林循環・国土保全の視点から国産木材の積極的な活用が求められている。両者は中大規模建築に対応できる汎用性の高い木質梁の開発を目的に2016年、プロジェクトチームを設置。綿密な実験・実証を行って本構法を開発し、今年4月には日本ERI株式会社で構造性能評価を取得した。
夢中になってとるために(つくし野ビオトーププロジェクト2022年5月)
学校を含めた身近な環境を活かして子ども達に自然体験を提供するつくし野ビオトーププロジェクトの第2回定例活動「サツマイモの苗を植えよう」が、5月15日の日曜日に行われた。13日からの降雨で14日は延期、翌日も朝の様子を見て判断という微妙な空模様だったが、用意した330本のサツマイモ(紅あずま)の苗は一部で根が出ている。「もう待てない」状況で、この日できなければ「ミッション:植える」は翌週ではなく平日にスタッフで…という状況だったという。
プロジェクト専用畑に集合した子どもは22名。継続して参加していれば3月のプロジェクトでジャガイモの種イモを植える体験をしているが、そのジャガイモは畑で花を咲かせ、土の中の実りはもう少し先か。しかし振り返れば、ともに「イモ」とつく作物だけれど植え方も世話の仕方もジャガイモとサツマイモはだいぶ違う(そもそも植えるモノが違う)。ではどう植えるのか。小池常雄プロジェクトリーダーは説明だけでなく、自宅でできる袋入りの培養土を使った方法を紹介する。何かと忙しい子ども達。自宅にあれば畑まで来なくても成長の様子が分かるわけだ。
お話に続いてこの日はタマネギやリーフレタスなどの収穫体験から始まったが、同じ場所にサツマイモを植えるためすべてとる、文字通り「根こそぎ」。夢中になって収穫すると中には小さいものもあるが、成長が不ぞろいな野菜を見ることも体験だ。続けて肥料を土に混ぜて耕運機で耕し、フカフカになった土にウネをたてて、いざ、植える。
「深く!」という小池リーダーの声が響く中、子ども達は1本ずつ植えていく。苗を持って順番に並ぶ子ども達が次々とウネの前に列を作るため、スタッフのみなさんは追われるようにウネをたてる。同じような光景をつい先日も目にしたように感じた。
およそ半年後、11月の夢中になる日のために。
公益財団法人 イオン環境財団 太陽光発電システムを寄贈
5月23日、高知市立城西中学校に太陽光発電システム10kWを寄贈すると発表した。財団では、再生可能エネルギーの有効活用や環境教育の教材となることを目的に、財団設立20年となる2009年から国内外の小中学校に同システムを寄贈している。城西中学校は国内16校目の寄贈となり、これまでに国内のほか中国・マレーシア・ベトナム・香港の学校にも実施、合計56校になるという。財団では「これからも、いのちあふれる美しい地球を次代の子どもたちへ引く継ぐため環境保全活動に積極的に取り組んでいく」と話す。27日には学校前にある大膳町公園で贈呈式も実施。
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