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Posted on 2022年7月22金 in スクールニュース

スクールニュース Vol.655

 

「学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議」始まる

7月14日、文部科学省が設置した「学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議」の第1回会議がオンラインで開催された。委員は教育や建築の専門家、学校・行政・地域の代表者など17名(うち2人は特別協力者)で構成され、独立行政法人教職員支援機構の荒瀬克己理事長が主査、慶應義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授が副主査を務める。
同様の会議はこれまでも行われてきていて、文部科学省では検討結果を学校施設整備指針の改訂や国庫補助制度の改正などに反映させてきた。今回は、2023(令和5)年度末までの期間に、教育政策の動向などを踏まえて安全・安心で質の高い学校施設の整備を推進するための調査研究に取り組むという。

この日の会議では、事務局から学校教育と学校施設の現状についての説明があり、それを踏まえて
○学校施設の脱炭素化に関する在り方及び推進方策について
○学校施設の質的改善・向上に関する方策について
2点の調査研究に取り組むことが提案された。具体的にはそれぞれにワーキンググループ(WG)を設置、脱炭素化のWGは月内にも活動をはじめ、質的改善・向上WGは2023年から活動を開始する。

学校施設の脱炭素化は創エネ・省エネにつながる取組が広がる一方で、空調設備やGIGAスクール構想などによってエネルギーを使用する場面の増えてきた現状がある。しかし、2020(令和2)年10月の菅義偉内閣総理大臣(当時)による2050年カーボンニュートラル宣言により、国としての取組が始まった。
宣言後、政府は地域脱炭素ロードマップ(2021(令和3)年6月)をはじめ、地球温暖化対策計画・エネルギー基本計画・パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略(同年10月)、成長戦略実行計画・成長戦略フォローアップ(2022(令和4)年6月)などの取組を開始した。中でもロードマップでは2025年度までに脱炭素先行地域の取組を踏まえた地域特性ごとの道筋をつけ、2030年度までに実行に移すことを目指している。

同会議とWGでは、カーボンニュートラルを目指す現状に、これまでの学校施設の取組を組み合わせて、
○学校施設の脱炭素化の手法について
○学校施設のCO2排出量の推計について
○学校施設の脱炭素化の推進方策について
を検討、良好な教育環境を確保したネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の推進を目指すという。今後、脱炭素化のWGが活動を開始するとともに、協力者会議では全国の学校施設の視察を予定、第2回目の会議は年末が予定されている。

 

駆け抜ける4か月(つくし野ビオトーププロジェクト2022年7月)

7月9日、つくし野ビオトーププロジェクトの第4回定例活動「ジャガイモを収穫しよう!」がプロジェクト専用畑で行われた。プロジェクトのブログを見ると分かるが、定例活動のほかに特別活動も既に6回行われていて、トータルでは10回目の活動となる。

ジャガイモの袋栽培の成果発表!。「種イモの20倍とれる」といわれてもイメージしにくいがこれならば一目で分かり、参加者からは「おおっ!」と歓声も

ジャガイモの袋栽培の成果発表!。「種イモの20倍とれる」といわれてもイメージしにくいがこれならば一目で分かり、参加者からは「おおっ!」と歓声も

ブログには年間計画もアップされていて、それを見ると定例12回、特別11回の合計23回が今年度のスケジュール(感染症などの影響で実施日に変更が生じている)となり、今月末には3年ぶりのカブトムシ相撲つくし野場所が予定(7月21日現在)されていることから、4月からの4か月で年間のほぼ半分を行っていることが分かる。
ここまでの活動の多くは畑での野菜の収穫とその後の植付で、自分がいつも食べる野菜、あるいはスーパーで売られている野菜の畑での姿を目にするとともに、自分の手で収穫する、そしてそれを食べる。これらを体験できるよう収穫物も提供し、日々の生活に自然がどうかかわっているか、理解につなげてもらおうとしている。複数の作物で繰り返し実施しているのはその定着を促すためだろう。

1つ見つけると次から次へと姿を見せてくれたジャガイモ。ダンシャクとメークインと聞いていたけれど赤いイモはアンデスレッド?

1つ見つけると次から次へと姿を見せてくれたジャガイモ。ダンシャクとメークインと聞いていたけれど赤いイモはアンデスレッド?

前置きが長くなってしまったが、そんな前期の畑の活動(例年8月は休み)の締めが、このジャガイモの収穫になる。3月半ばに植えた種イモはつい先ごろの活動まで青々とした葉に小さな花を咲かせていたが、畑の緑はその主役をサツマイモが担い、ジャガイモのエリアには黄色くなった茎や葉が横たわるのみ。つまり、葉が黄色くなり茎が倒れた後までの間に収穫時を選ぶことができる。小池常雄プロジェクトリーダーはジャガイモのよいところとして
○収穫までが早い(およそ100日)
○病気に強い(ただし土寄せ必須)
○おいしい
と話しているが、加えて、
○体験学習をスケジュールしやすい
という特徴もあるといえる(運営側からの視点だけれど)。

ミニトマトの収穫。熟したものは下の方に多く、慣れていないと少し見づけにくかったかもしれない

ミニトマトの収穫。熟したものは下の方に多く、慣れていないと少し見づけにくかったかもしれない

この日は子ども37名のほか、町田市広報課の取材やCSR活動を展開している企業からの視察もあって参加者はスタッフ含め81名の大所帯。混雑緩和も兼ねてやはり収穫期を迎えていたシシトウやサヤインゲン、ミニトマトなども収穫し、参加者はずっしりとした袋を指に食い込ませて歩くお父さん・お母さんと一緒に家路についていた。

いつの間に植えていたのか、シシトウ。実はその奥の棚には小玉スイカも実り始めていた

いつの間に植えていたのか、シシトウ。実はその奥の棚には小玉スイカも実り始めていた

 

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