スクールニュース Vol.656
高等学校で初めてZEB Ready認証を取得。千葉商科大学附属高等学校の新校舎建設進む
2020年3月に着工した千葉商科大学附属高等学校(学校法人千葉学園:千葉県市川市)の新校舎建設が進んでいる。2021年6月に第I期竣工、2022年冬に第Ⅱ期竣工、全体竣工は2023年夏予定。構造規模は、RC造4階建て、延床面積10,019.05 m2。設計・施工は鹿島建設が担当している。
同校の新校舎整備は、千葉学園が進める高大一体化の教育理念「千葉学園教育ビジョン」を踏まえ、高大一貫教育、そして大学院まで含めた9年間の高・大・大学院の一貫教育体制の構築を実現する新しい舞台の一つだ。
新校舎のコンセプトは、次世代に向けて「未来・地域・生徒同士が『つながる』校舎」である。RC壁を減らし、将来的に間仕切りや内装・設備などの変更がしやすいつくりとし、未来へつながる校舎であること。また、地域との関わり、地域とつながることを踏まえ、遮音性のある床や天井を使用することで周辺環境に音の配慮を行い、また外構部分は積極的に緑化し地域に緑の環境も提供する。防災面では、地下に雨水貯留槽を設置することで災害の軽減化を図り、周辺道路への防犯灯を設置することで防犯、安全面でも貢献する計画となっている。
具体的な学習空間の特徴としては、交流の場となる天窓から光が注ぐ吹抜け大空間と階段ラウンジ。語らい、憩いの場として多様な活用ができるルーフテラス。教育空間の変化に対応する大空間メディアセンターなど。また、新校舎の外観壁面には、同校の教育理念でもある『柏葉の精神』を表現した柏の葉をモチーフにしたデザインが刻まれており、印象的だ。同校の新校舎は、建築的にも高い評価を得ていて、国土交通省認定の建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」で最高評価の5スター、及びZEB Readyの認証を取得している。高等学校の校舎が、ZEB Readyを取得するのは全国で初めてのこと。
なお、千葉商科大学附属高等学校は、「新校舎建設スクールプロジェクト」と題し、今回の校舎建設プロジェクトそのものを学びの教材として活用。1、2カ月に一度開催する様々なプログラムを通して、生徒は座学に止まらない貴重な体験学習を重ねている。
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