中央大学がオンラインを活用した授業のハンドブックを作成 /砂川市・志木市の小中一貫教育の取組
スクールニュース vol.687
中央大学 オンラインを活用した授業方法・実践事例のハンドブックを作成
12月12日、中央大学教育力研究開発機構が「これからの授業デザイン・実践ハンドブック~デジタル技術活用のヒント~」を作成したと発表した。
近年の大学を取り巻く環境の変化を踏まえ、同大は11月に「中央大学の授業におけるデジタル技術活用の方針」を策定した。ここでは、大学のあらゆる教育・経験がデジタル技術を活用した学修環境で代替できるものではないことを踏まえつつ、デジタル技術による学生の時間・地理・空間の制約からの開放、能動的・主体的な学修参加の拡大・教育の質的向上を期待して、面接授業との双方の長所や利点を最大限活用し、時代に即した教育のあり方と新たな可能性の追求を目指すとしている。
この方針のもとで作成されたハンドブックは、教員がデジタル技術を活用して学生の主体的な学びを引き出すことを目的に作成された。同大の遠隔授業の定義や単位の取扱に始まり、オンライン授業の形態(同大では対面含め4類型)と選択のポイント、授業のデザイン(準備や実施の際の留意点、評価方法など)が順を追って整理されている。
そしてハンドブックの後半には実際に中央大学の教員がオンラインを活用したグッドプラクティス9例も掲載。オンデマンドと対面を交互に繰り返して双方の良さを引き出したブレンド型授業や事前に講義内容の映像を視聴してから対面授業を行う反転授業、ハイフレックス型の中でオンライン受講の学生も授業中にグループワークを行った授業、学生の学びの先延ばしを防ぎながら行ったオンデマンド授業の例などが紹介されている。
詳細は中央大学HPを参照。(https://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/efforts/r_and_d/design_handbook/)

志木市 小中一貫教育基本方針を策定
11月28日に発表。市の教育大綱で基本方針「一人ひとりの可能性を伸ばす質の高い教育の推進」を小中一貫教育で目指すとしている同市が、2025(令和7)年度の市内全中学校区での小中一貫教育導入に向けて策定した。小中の教員が義務教育9年間の全体像を共有し、9年間を通じたカリキュラムに基づいて、切れ目なく児童生徒の育成に取り組むことが目的。現在の4中学校区を義務教育学校もしくは小中一貫型小学校・中学校に再編して、教職員組織を一体化、目指す子ども像(教育大綱の基本理念)実現に向けた目指す児童生徒像を学校ごとに設定することなどがまとめられている。
今後は、9年間の教育課程の編成や中学校区内の小中・小小の交流、地域説明会の開催や地域ぐるみの支援について、具体的に検討・実施していくとしている。
砂川市 義務教育学校施設の配置計画を決定
市内の2中5小を再編、2026(令和8)年度の開校を目指している義務教育学校の施設について、砂川中学校の校地での整備を検討している砂川市教育委員会と砂川市立小中学校統合準備委員会は、現在の中学校施設部分を含めた校地の南側をグラウンドとし、北側に校舎や体育館などを新たに整備する配置計画を決定した。概算の建築費は90~97億円(補助金含む)。既存施設は耐震性を確保しているものの、余力設計の観点からの改修工事、さらには断熱改修などの大規模な改修工事が必要になることが現況調査の結果分かったという。

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