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Posted on 2022年10月21金 in スクールニュース

全国的に、小中一体型一貫校及び、義務教育学校への再編が進む中で、義務教育学校の設置数が178校。―2022(令和4)年8月現在―

スクールニュース vol.676

福岡県嘉麻市の学校を5中学校区に小学校を含め、再編を行い5義務教育学校を設置する。
福岡県嘉麻市は、福岡県中央部に位置している。同市は、他の筑豊地域と同様に、戦前戦後のわが国のエネルギー基盤となっていた石炭産業を支えていた時代の九州地方有数の炭鉱地域として栄えていた。現在ではエネルギーの変換、変遷に伴い、全ての炭鉱も閉山して、人口が激減した。また、少子化によって、児童数も減少している。嘉麻市の学校は、同市が2006(平成18)年3月に、山田市、稲築町、碓井町、嘉穂町の1市3町が合併して生まれた典型的な地方小都市といっていいであろう。
月刊スクールアメニティでも取材したことがある。嘉穂町地区の学校だと記憶しているが、当時は、炭鉱の廃棄物を積み上げた、いわゆるボタ山が各所にあったことを覚えている。同市の学校は、合併当時小学校12校、中学校5校となり、その後、2014(平成26)年に嘉穂地区の5つの小学校が嘉穂小学校に統合新設され開校した。2018(平成30)年には、小学校8校、中学校5校となった。その学校施設についても、1965(昭和40)年代から1975(昭和50)年代に建築された施設が多く、老朽化が進んでいる。そのため、今後一斉に改築時期に備え、計画的な学校施設整備を進める必要性があり、次世代に繋がる教育施設環境を整備するため、2018(平成30)年の「嘉麻市学校施設整備審議会答申」を尊重した、基本計画を改定して整備計画を進めている。これによると、5中学校区の小中学校を義務教育学校として再編される。

1.碓井義務教育学校・2023(令和5)年度開校
2.稲築西義務教育学校・2023(令和5)年度開校
3.稲築東義務教育学校・2023(令和5)年度開校 予定
4.山田中学校区は、上山田小学校、下山田中学校が比較的新しいので、施設一体化整備については改めて検討する予定
5.嘉穂中学校区も、新しい学校施設で、今後支障が発生した時点で小中一体型整備をする予定としている。

来年度嘉麻市に3つの義務教育学校が開校して新たな学校が出発する。


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過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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