千葉商科大学(千葉県) 省エネを学ぶ断熱改修ワークショップを実施
スクールニュース vol.675
千葉商科大学は、8月31日(水)、9月1日(木)の2日間に渡って、教室の断熱化改修を行い省エネ化を図る断熱改修ワークショップを実施した。企画したのは、学生団体SONE(Student Organization for Natural Energy:自然エネルギー達成学生機構)。学生が主体となり教室をエコ仕様な教室へリノベーションするという、興味深いプロジェクトとあって、同大学の413教室には、視察も含め多くの参加者が訪れた。当日は、プロの指導を受けながら、改修作業に懸命に取り組む学生達の姿があった。
ワークショップを企画したSONEは、学生や教職員の省エネ意識向上などを行う学生団体で、2018年3月に設立、“学生に無理をさせない”を活動理念に、学内の省エネ調査や大学への提言、学生の意識向上のためのイベント等々、省エネ啓発活動を展開している。これまでに、省エネの啓発のため、学内において打ち水活動など、継続的に実施してきたが、新たな省エネの取組みをスタートしたいということから、夏場には冷房削減し、冬は暖房削減につながる断熱改修のワークショップを、大学側に提案し実施することになった。
対象教室は、多くの学生が利用する4号館413教室とし、学生が断熱改修の効果を体感できることをねらいとした。また、改修終了後は、隣りの412教室と比較して断熱効果について調査を実施し、その結果を踏まえて今後は別の教室への展開も計画している。
改修の具体的な作業内容は、○二重窓の作成 ○断熱材の切断、壁へのはめ込み ○壁を覆う、である。ワークショップではエネルギーまちづくり社と畔蒜工務店が断熱についてのレクチャー、作業サポートなどを行い学生のフォローにあたった。1日目は千葉商科大学の学生以外に、他大学の学生も参加、合わせて13名の参加があった。朝9時に413教室を訪れると、参加者によるラジオ体操が始まっていた。1人ひとりの自己紹介の後、当日の流れと道具の安全な使い方についての説明を受けて、いよいよ作業スタート。学生は、はじめ緊張した様子であったが、サポートを受けながらそれぞれ、木枠を採寸し、計測した必要な分の断熱材を切断し、はめ込んでいく。戸惑っていた作業も時間が経つにつれてスムーズになり、午前中の作業終了時には学生達だけで作業を行う場面も多く見られた。自分達の取組みが教室の断熱化につながるという貴重な経験に、学生の充実した様子を見ることができた。

午後は、まちづくりエネルギー社の竹内昌義氏による講義からスタート。今起きている地球規模での環境問題や、断熱改修の利点についてのレクチャーに学生達は熱心に耳を傾けていた。この日は、地元市川市の田中甲市長もワークショップの視察に訪れた。自然エネルギー100%を達成した大学の省エネルギーへの様々な取組み、そして今回の断熱改修ワークショップを見学。関係者からの説明を受け、その素晴らしい取組みと効果に大きな期待をよせていた。
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