国産木材との新しい出会い WOODコレクション(モクコレ)2023開催
スクールニュース vol.699
2023年1月31日(火)、2月1日(水)の2日間、東京ビッグサイト西1・2ホールにおいて「WOODコレクション(モクコレ)2023」が開催された。
WOODコレクションは、『モクコレ』の名で親しまれ、国産木材の魅力と可能性を伝えるための情報が一堂に介する展示会。国産木材から生まれた多様なジャンルの製品が並び、プロから一般のユーザーまで、木材を見て、触り、知ることのできる出会いの場である。
展示会場内では、公共施設をはじめ、建築資材、住宅関連、家具、インテリア、小物雑貨、また、様々な木材ニーズに対応する全国の事業団体、事業者が参加している。都道府県ごとに分かれて展示されていることが1つの特徴となっている。
建築、設計事務所関係の来場者の注目は、木材利用の新たな可能性を開拓する革新的でモデル的な建築空間を表彰する建築賞である、「ウッドシティTOKYOモデル」建築受賞作品の展示コーナー。そして、デザインの力で木の魅力を再構築し見せる「ウッドデザイン賞2022」の特設コーナーには、受賞作品全188点の展示が揃った。

木に関連する多様なセミナープログラムにも多くの来場者が集まった。1月31日(火)には、「川上と川下をつなぐシステム・イノベーションで国産木材の需要拡大を目指そう」と題して、鮫島正浩氏(信州大学工学部特任教授/東京大学名誉教授)が講演。中高層建物の建築や都市部での木材利用の推進によって、木材需要の拡大に期待が集まる中、ウッドショックをはじめとした海外からの木材の供給が不安定になりつつある背景を踏まえて、国産木材の持続的、安定的な供給システムに関して、改善と展望を開設した。
2月1日(水)の注目の講演は、「多摩産木材のぬくもりの中で豊かな感性を育む園舎」のテーマで、吉田良一氏(有限会社 吉田建築計画事務所代表)と、小川香代子氏(社会福祉法人 慶祥会みらい保育園園長)の対談。両氏は、子ども達が自然と共生して育つ園舎づくりをコンセプトに地域産材である多摩産材を、構造材・床・家具・外壁・デッキ材等、各所へ活用することで、子ども達に良い影響を与える、すばらしい園舎づくりができることについてトークセッションが行われた。

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