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Posted on 2023年2月28火 in スクールニュース

小中一貫教育や義務教育学校設置の動き/つくし野ビオトーププロジェクト2023年1月

スクールニュース vol.701

 埼玉県日高市は2月21日、武蔵台小学校と武蔵台中学校を再編した義務教育学校、日高市立武蔵台小中学校を2023(令和5)4月に設置・開校すると発表した。市内の中学校区がすべて1小学校の校区と一致する同市では、続けて2024(令和6)年度に高根地区(高根小・高根中)、2025(令和7)年度に高麗地区(高麗小・高麗中)に、施設一体型の義務教育学校を設置する。施設はそれぞれ武蔵台小・高根小・高麗中が改修される。ほか、高麗川・高萩北地区では施設分離型、高萩地区では施設隣接型の小中一貫教育校が計画されている。
 日高市は2020(令和2)年度から「コミュニティ・スクールを基盤とした小中一貫教育」に取り組み、義務教育9年間の教育活動を円滑に進められるよう、地区ごとに小中が連携している。ここに人口減少と少子高齢化、公共施設全体の再編といった課題も踏まえ、児童生徒数の減少が顕著な3地区で義務教育学校の設置に踏み切った。
 また同日、神奈川県二宮町も「誰一人取り残されない」学校づくりを目指すと、2023年度から施設分離型小中一貫教育を推進すると発表した。現状の2中3小を1つの施設分離型小中一貫教育校「にのみや学園」と位置づけ、9年間を見通した5校共通かつ一貫性をもった教育、小小・小中でのオンラインも含めたさまざまな交流を行っていくという。学区や進学先の中学校など4月からの変更はないが、町では取組の成果や評価を踏まえたうえで、将来的な施設一体型小中一貫教育校の移行について検討してくとしている。

3年ぶりの屋内プロジェクトで最先端の科学を知る
 2023年になり、1月のつくし野ビオトーププロジェクト特別活動(9回目)を8日、定例活動(10回目)を22日と、ともに日曜日の午後に行った。
 8日の特別活動は「ダイコン、ハクサイ、ケロッコを収穫しよう!」。

特別活動9回目。まだまだ寒い中、受付だけ日が当たる。お話しの後すぐに体を動かす活動が始まる

 畑でのミッション完了後は落葉のプールもあり、12月の定例活動とどちらかに参加できれば冬野菜を体験できるプログラムだった。ちょっと違ったのが、ソラマメの種まきに変わるケロッコの収穫と落葉集めの体験。ケロッコはケールとブロッコリーを掛け合わせた新しい品種の野菜で、ブロッコリーより葉に厚みがあって、ケールより苦みが少ない…らしい。収穫からはどうしてもその後の「食べる」が離れないが、(畑での)生きている姿を見ることができる、消費地では数少ない機会ともいえる。ブロッコリーと茎ブロッコリーの違い、キャベツの根の形、分かりますか?
 落葉集めは、この日集まった40名(うち子ども19人)全員で、歩いて数分のつくし野セントラルパークでクヌギやコナラの落葉を集めた。縦横高さが1mくらいの作業袋5つにいっぱいに集めた落ち葉もかなりのものと思ったが、公園はそのくらいではまったく見た目に変化なし。それくらいの量の葉が落ちている。木陰をつくったり、光合成で二酸化炭素を吸って酸素を排出したり、一枚は小さいけれども、集まると大きな力になる。活動とは脱線するけれども、数の力を感じた。

緑の作業袋(左)の収納力をはるかに上回る落葉。集め始める前と後で公園の景観は変わらない

 22日の定例活動は2020年1月以来3年ぶりとなる屋内、町田市立つくし野小学校多目的室を会場に行われたゲストティーチャーによる特別講演2本立て。
 話してくださったのは、東京大学名誉教授の金子豊二さん、東洋大学生命科学部教授の金子(大谷)律子さんで、現代生命科学を最先端でリードする研究者のお2人が、「海と川を旅するウナギのなぞ」「ホルモンって知ってる?」と、それぞれのご研究の最先端を紹介してくれた。

金子(大谷)律子東洋大学生命科学部教授(左)はホルモンについて、金子豊二東京大学名誉教授(右)は魚について、それぞれ話してくれた


 この日は体を使って体感するいつものプロジェクトとは異なったいわゆる座学。そのため(?)、会場の参加者には大きな人が目立つ。ただ、専門家には、一番知りたい(面白い)ところに最短距離で連れていってくれる(知の)力がある。この日のように、対象を明確にしていればなおのことだ。講演の詳細はプロジェクトのブログで確認できるが、目の前で聞く楽しさ、面白さには代えがたいのではないか。

定例活動10回目。3年ぶりの屋内でのプロジェクトで生命科学の最先端を学ぶ

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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