第17回日本ファシリティマネジメント大会
スクールニュース vol.696
公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)が主催する、第17回日本ファシリティマネジメント大会(FACILITY MANAGEMENT FORUM 2023)が、今年もオンラインで開催される。
学校で学ぶ子ども達が社会で活躍する時代を“変化の激しい複雑な社会”と表現しているが、感染症・デジタル変革(DX)・サスティナビリティ変革(SX)、さらには動き続ける世界情勢。今現在の変動も十分に激しく、複雑極まりない。17回目となる今回は、「DX・SX・そして未来へ」を大会テーマに、サスティナブルな継続が求められる組織を支える視点から、ファシリティマネジメントとファシリティマネジャーの役割を考える。
大会プログラムはすべてオンラインで行われ、2月17日のライブ配信(6本)と20日からのオンデマンド配信(74本:web交流セッションは除く)の2本立て。以下、オンデマンド配信(3月13日まで)で予定されている学校教育施設関係の講演を探した。
応募講演から「スクールFM」として2本が予定されている。株式会社イトーキの小澤照氏は中学高校でのVRやメタバースを活用した「創作発表会」「遠隔交流会」を通し新しい学びのスタイルが求める要素を考察(学びの場DX「Smart Campus:新しい仮想空間の授業設計」)、鏡野町立香々美小学校の大天真由美氏は、児童発案の学校快適プロジェクトを学校事務職員の立場から教職員や学校運営協議会とともに取り組んでいる実践事例を紹介する(リソースマネージャーの視点を生かし子どもたちと取り組む学校改善)。
また、「公共FM」分野から、東洋大学の天神良久氏と日本メックス株式会社の秋山克己氏の講演の中では官民タイアップによる廃校活用の事例紹介も行われる予定だ(よくわかる! 公共建物の長寿命化Vol.4 〜 廃校、文化財を新しい利用方法で再利用〜)。
企画講演では、神奈川大学の大竹弘和教授が、学校を地域の共有資産と捉えて社会課題解決に向けたコミュニティビジネスを提案する(学校という「ハコモノ」が日本を救う!学校PFI「未来の学校」)。コクヨ株式会社の齋藤敦子氏は、大きな変化の中にある学校の働き方と環境について、重要なポイントを事例とともに紹介する(スクールFM 学校におけるFMを活用した空間づくり)。
そして調査研究部会講演のうち、大学キャンパスを対象に活動しているキャンパスFM研究部会では、昨年10月の大学設置基準改正の底流に“デジタル化による「学修者本位の学びの実現と質の向上」と「学びの可能性の拡大」”があると考察。キャンパスのあり方について、コロナ禍以降の授業方針の変化、有識者の見解などを調査したまとめと、今後の方向性について発表する(大学設置基準改正などの潮流を踏まえたキャンパス施設の方向性調査)。
17日のライブでは山田匡通会長による開会挨拶の後、米倉誠一郎氏(法政大学大学院名誉教授/JFMA理事)による基調講演(60分)のほか、国土交通省や環境省担当官による特別講演(各30〜45分)が配信される。米倉氏は「ファシリティマネジメントのイノベーション」と題し、終わらない戦いとは何か、その中で日本がとる選択とファシリティマネジメントの役割について講演する。特別講演は、建築BIM推進会議、環境配慮契約法、脱炭素やSXのまちづくり、戦略総務がテーマである。
オンデマンドは2月20日10時〜3月13日13時までが配信期間。ライブ配信、オンデマンド配信の講演はすべて無料で視聴できるが、事前登録が必要。
第17回日本ファシリティマネジメント大会・講演内容の詳細、参加登録は
https://www.jfma.or.jp/FORUM/

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