編集部から 川崎市初の市立中高一貫校施設が完成
8月26日、川崎市で市立川崎高等学校と附属中学校の新校舎が完成し、竣工式が行われた。この施設は川崎市南部地域療育センターの含まれた複合施設である。
竣工式では福田紀彦市長や峪正人教育委員長、市議会議長、川崎市社会福祉事業団理事長、生徒代表などによるテープカットが正面のアプローチプラザで行われた後、4階の講堂にて式典が行われた。
式典では、福田市長、峪教育委員長の他、市議会や地元町会からお祝いの挨拶が述べられ、その後、教育委員会と子ども支援課から施設の概要が説明された。
校舎整備の関係者に感謝状が贈られた後、生徒による校歌と「レット・イット・ゴー」が披露され、教育長による閉会の挨拶の後、式典参加者は関係者の案内による施設見学を行った。式典参加者の内覧会の後は、市民向け内覧会を引き続き行い、多数の市民が同校を訪れた。
川崎市立川崎高等学校は、創立100年を越える市立高校で、普通科・生活科学科・福祉科のほか、昼夜2部制の定時制課程を有し、今年度から附属中学校が開校した。川崎市南部地域療育センターは、障害のあるもしくは疑いのある子どもの成長や発達の相談を受け、情報の提供や療育支援を行う施設で、今年度から川崎市社会福祉事業団が指定管理者となっている。
新校舎は地上7階建て。正面はダブルスキンとして、騒音や熱負荷を考慮した機能とデザインの両立した外観である。通風と採光を確保するために設けられた3つのスクエアを中心にして、周囲にはデッキテラスなどの憩いの空間もつくられている。太陽光発電100kWのほか、10kWの蓄電も可能となっている。南部地域療育センターは、施設1階の南側につくられている。通園と外来の動線が明確に分かれており、スヌーズレンルームや1年間を通して使用できる水治療室(プール)などが整備されている。