スクールニュース vol.320
独立行政法人国立青少年教育振興機構 子どもの四季を通したふだんの生活に関する調査(結果概要)
2月6日、HPに発表した。子ども達の生活実態を把握することを目的に実施。
調査は平成26年4月~29年5月までに全国の国立青少年教育施設(27施設)を利用した小学校3年生~中学校3年生およそ34,000人を対象に実施。1年を春(4~6月)夏(7~9月)秋(10~12月)冬(1~3月)で季節ごとに分け、それぞれ直前の季節(7月の調査ならば春の内容を聞く)について質問している。調査は期間中に合計12回、各施設約100名の児童生徒に行った。
アンケートは「年中行事や伝承遊びに関する」内容、「日常生活・生活習慣及び生活技術に関する」内容、「時事問題や情報に関する」内容の3つから5問を設定し、「はい」か「いいえ」の二者択一で回答、質問内容は毎回異なる項目を設定した。
質問内容に、地域や防災に関する質問もあるのでみてみると、たとえば「地域の夏のお祭りに参加した」と回答した児童は76.9%に上る一方、同じ地域の行事でも「防災訓練に参加した経験がある」と答えた児童生徒は26.3%にとどまっている。「通学途中に災害があった時、どこに避難するか家の人と話し合っている」と回答した児童も45.0%である。また、日常生活・生活習慣に関する問いであるが、「ふだん家では排泄(大便)を毎朝している」に対しても「はい」と回答した小学生は39.2%、中学生も43.9%と、体験が少ない項目に分けられている。
全体の調査結果を踏まえ、同機構では小学生の結果のポイントとして「日本の昔ながらの遊びや文化を体験している小学生の割合は低い」。ただし「商品化・イベント化されている行事や文化を体験している小学生の割合は高い」。「人とのかかわりやコミュニケーションが活発で、生活技術を身につけているのは女子の方が高い傾向がある」「大きなニュースやトピックは知っているが、専門的なニュースの認知は低い」などの傾向がみられると指摘している。
そして、日本の伝統文化を次世代に継承していくため、その重要性を社会に広く発信するとともに、ふだんの年中行事等において子ども達が主体的に参画、世代間交流を活発にする工夫が必要とまとめている。
編集部から 宮城県で津波被害を受けた学校を訪問
弊誌では昨年末まで、東日本大震災で津波被害を受けた岩手県内の学校を紹介してきましたが、現在、宮城県内の学校に地域を移して準備を進めています。まずは、南三陸町(戸倉小学校)・石巻市(雄勝小学校・雄勝中学校、渡波中学校)・東松島市(宮野森小学校・鳴瀬未来中学校)の学校を訪問。関係する皆さまの協力をいただきながら紹介の準備を進めています。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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