スクールニュース vol.328
編集部から 年度末を前に、そして次年度に向けて、各所でシンポジウムや成果発表などが行われている。それらの一部を紹介する。
3月8日、江東区の木材会館で「設計段階からの技術支援成果報告会」が開催、行政や建築の関係者が参加した。主催は一般社団法人木を活かす建築推進協議会で林野庁との共催。林野庁が実施している、地域が自分達の力で木造公共建築物をつくるため、企画や設計段階からの支援をする助成事業(設計段階からの技術支援)と木造化推進の課題とされているコストを他構造と比較する事業(木造公共建築物誘導経費支援事業)について、実施地域から報告がされた。
平成29年度は、庁舎整備に木材活用を検討した岐阜県御嵩町、認定こども園整備に木材活用を検討した広島県竹原市、木造の児童館を設計している石川県能美市に対する技術支援と、RCで実際につくられた小学校を木造で設計し、コスト比較を行った茨城県が、それぞれ取組内容や成果を発表した。
3月9日、東京駅前のフラクシア丸の内オアゾでは、持続可能な学校の勤務環境を考える研修会「今、求められる学校の働き方改革」が行われた。主催は東京ガス株式会社都市エネルギー事業部。
講師は教育行政学や学校経営論を専門とする明星大学教育学部の樋口修資教授、教育政策史を専門とする日本女子体育大学の青木純一教授、そして学校マネジメントコンサルタントの妹尾昌俊氏の3名。まず、妹尾氏が第一部の基調講演として、長時間労働を続けることの問題点、長時間労働の是正を何のためにやるのか、どこから挑戦するか、の3点を中心に働き方改革に対する考え方を説明した。続いて、第2部では青木教授の進行で樋口教授、妹尾氏が働き方改革を進めるためのポイントを解説。青木教授が現状を説明したのち、働き方改革が必要な理由、なぜ進まないのか、推進のための具体策、の3点を両氏に問いかけ、樋口教授と妹尾氏は現場の実態や法律などの仕組みなどを踏まえ、その対応や考え方について、説明した。
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