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Posted on 2018年5月29火 in スクールニュース

スクールニュース vol.344 編集部から

 

体験のスタート(つくし野ビオトーププロジェクト2018年5月

4月下旬から5月中旬にかけての東京は、晴れと雨が目まぐるしく変化していた。一日の寒暖差も大きく、日中は暖かさを通り越して暑いと口にしてしまうこともしばしば。桜の散った街路樹はその葉を幾重にも茂らせる季節であり、成長には絶好の日より。
つくし野ビオトーププロジェクトの専用畑では、作物が収穫期を迎えるどころか通り越して、トウ立ちまでみられていた。そのため、第1回定例活動後は週末を迎えるたびに特別活動が行われ、参加した子どもは野菜として売られている植物がどのように実っているのか、その姿を繰り返し確認しながら収穫する活動が行われていた。
5月12日の第2回定例活動はそんなせわしない春の畑を一区切りつけるプロジェクト、「サツマイモの苗を植えよう!」である。

苗を手に、どう植えるのか、どこにイモができるのか、説明する。ちなみに右手はポトス、左手がサツマイモで、つくり(構造)から植物の種類を考える話をした

苗を手に、どう植えるのか、どこにイモができるのか、説明する。ちなみに右手はポトス、左手がサツマイモで、つくり(構造)から植物の種類を考える話をした

ネギボウズができたタマネギを自分の力で抜く

ネギボウズができたタマネギを自分の力で抜く

まず、畑で育っているキャベツなど一部の作物を収穫し、残っている根や茎も抜いて、土に堆肥やく苦土石灰、化成肥料を加える。間を空けずに耕運機で耕し、ウネをたてる。そこに等間隔でサツマイモの苗を植えていく。この作業を2.5時間という限られた中で進めていく。
作業が多いうえに、耕運機などスタッフでやらねばならない作業もあって参加者にできることは限られる。周りを確認しながらできる場所でできる作業にとりかったため、この日はみんなで畑を右に左に移動。ちょっと忙しさを感じながら進んでいったようにも思える(年のせいともいう)。
収穫は秋、例年11月の定例活動となる。この間、水やりなどの作業は定例活動に設定されているわけではない。もちろん、プロジェクトリーダの小池常雄さん(環境カウンセラー)や顧問の中村一幸さんが定期的に手入れをするときなどに様子を見ることはできるが、畑まで見に来なくとも、自宅で育てることのできる方法がある。小池リーダーは市販の家庭用用土袋を開け、底に水抜き孔をあけた状態で苗を植えてみせ、希望する家庭に苗を渡していた。
植えたものは種ではなく苗。葉の伸びたツルにもみえる「さし穂」と呼ばれるものだ。保護者を除いたこの日の参加者34名のうち、未就学児(19名)と小学校3年生以下(11名)で30名になる。

サツマイモを植える。「船底形に深く植えよう」と小池さんからの声が飛ぶ

サツマイモを植える。「船底形に深く植えよう」と小池さんからの声が飛ぶ

子ども心で考えれば、どうしてこれがイモになる? どこがイモになる? となるのではないか。さぁ、体験の始まりだ。家で育てるサツマイモを見ながら、芋ほりのときには、自分が何を植えたのか、ぜひ思い出してほしい。
次回(6月)は土の活動から一転、水から学ぶプロジェクトが子ども達を待っている。

 

 

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