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Posted on 2018年7月14土 in スクールニュース

スクールニュース vol.353

 

編集部から 学校見学会に参加しました

7月6日に行われた学校見学会の様子を紹介したい。見学先は茨城県牛久市の市立ひたち野うしく小学校である。平成22(2010)年4月に開校して8年目となるが、竣工時から弊誌でたびたび取り上げさせていただいており、ご承知の方も少なからずおられると思う。
企画したのは学校に勤務されている職員の皆さんである。長寿命化や改築など、これから始まる学校施設整備の動きを前に、学校現場からどのような情報をどのように発信することが子どもたちによりよい学びの環境を提供することにつながるのか、考えることがねらいという。

会議室で様々な説明をいただいた

会議室で様々な説明をいただいた

受け入れてくださった牛久市教育委員会様、ひたち野うしく小学校様と挨拶を交わし、まず、小学校様から、牛久市が取組む「学びの共同体としての学校づくり」を踏まえた「共同的な学習」の説明を受けた。この学習は1人残らず学びに参加することを目指す方法で、子ども同士による教え合いが、一斉授業だけでは戸惑ってしまう子どもに有効であることなどが説明された。
こうして教育活動のポイント教えていただいたのち、5時限の授業を拝見させていただいた。教室で映像資料を見ながら自分の考えをまとめている様子や、ディベートで自分の意見を述べる場面などで、1人残らず授業に参加している様子を目にすることができた。

昇降口を入ってすぐの学校図書館。奥では授業が行われている。その広さに関心

昇降口を入ってすぐの学校図書館。奥では授業が行われている。その広さに関心

木質化が積極的にされた校舎・照明設備の充実した体育館・市民利用もされている屋内温水プールを回った後、教育委員会様から施設のコンセプトや現状についての説明があった。見学と説明を受け、居心地のよさや活動時に聞こえる音などについて考える点があった参加者もいたようだ。引き続き、学校施設の開放や社会教育での活用、準備を進めているコミュニティ・スクールの進捗状況などについて意見交換を行い、見学会は終了した。

その後、参加者一行は牛久駅に近い牛久シャトーへ移動した。ブドウの栽培から醸造・瓶詰めまでを一貫して行う国内で初めての本格的ワイン醸造場として、明治36(1903)年に完成した煉瓦造の施設である。現在は総合酒造メーカーオノエングループの事業所として活用されているが、大仏やかっぱ祭りなどとともに牛久市の観光スポットとして知られている。平成20(2008)年には、最初期の本格ワイン醸造施設として国の重要文化財にも指定された。
小学校をしっかり見学させていただいたこともあって到着が閉館に近かった。そのため、神谷傳兵衛(設立者)記念館として当時のワインづくりの資料などが展示されている醸造場や、今も残っている屋外のブドウ畑などを時間の許す限り見学、学校とは少し違った歴史を知る機会となった。

重要文化財にも指定されている牛久シャトー本館(現:事務室)。曇り空が残念

重要文化財にも指定されている牛久シャトー本館(現:事務室)。曇り空が残念

見学会の詳細は今後の『月刊スクールアメニティ』で紹介する予定である。

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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