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Posted on 2018年8月07火 in スクールニュース

スクールニュース vol.357

 

発達障害児増加の中で、熊本市と北九州市に新しい特別支援学校が整備

文部科学省の前期課程を対象とする「通級による指導実施状況調査」によると、自閉症情緒障害特別支援学級に在籍する児童生徒数は、平成19年度以後毎年増加傾向となっている。当社の全国学校施設取材においても、顕著に特別支援学級の設置クラスが増加からも感じている。
2012年に文部科学省が全国の小中学校で、約5万人を対象とする調査によっても「発達障害の可能性がある」と思われる児童生徒は全体の約6.5%に及ぶと報告もされています。しかし、この調査はあくまでも通常学級に通学する児童生徒を対象としており、特別支援学級や障害者施設を利用している児童生徒と、まだ気づかれていない子ども達が含まれていないので、こうした児童生徒を含めると、かなりの人数になると考えられる。
こうした状況に対応するために、熊本市と北九州市に新たな特別支援学校の整備計画が進められている。

熊本市立特別支援学校小・中学校部
熊本市は、同市内の知的障害のある児童生徒の学びの場を拡充し、特別支援学校小・中学部への就学ニーズに応えるため設置を計画。同校は単独行として設置されるのではなく、既存の通常小学校、中学校の校地に設けられる。その理由は、障害があるなしに関らず、互いに触れ合う機会が重要であり、これからは共生社会の中で、子ども同士が日常的に関り合える場所に、小学部、中学部を設置したいと考えたとようだ。通常学級、特別支援学級等、多様な学びの場を備えた熊本市のモデル校となる。
(施設概要)
☆建設用地  熊本市城東小学校、藤園中学校内
☆学校所在地 熊本市中央区千葉城町5番1号
☆敷地面積  約38,200㎡
・城東小 約15,400㎡
・藤園中 約22,800㎡
※平成32年4月開校

熊本市

 

北九州市立小池特別支援学校を整備
北九州市教育委員会は、平成28年4月に門司総合特別支援学校と小倉特別支援学校を開校し、同市東部地域の教育環境の一定の改善が図れた。しかし西部地域においても対象児童生徒の増加により、学校の狭あいが課題となってた。とりわけ、小池特別支援学校は、狭あい化が著しかった。同特別支援学校に隣接する社会福祉法人 小池学園が同敷地内の別の場所に移転改築することになったことにより、現地で既校舎を活用しながら現地、敷地拡大して改築できることになった。

出典:北九州市教育委員会

出典:北九州市教育委員会

 

(施設概要)
☆供用開始:平成35年
☆所在地 :北九州市若松区大字小敷583番地1
☆敷地面積:約23,00㎡(現在6,114㎡)
☆構造規模:鉄筋コンクリート造3階建(一部4階建)
☆延床面積:11,762㎡(現在5,152㎡)
☆教育部門:知的障害教育部門(小学部・中学部・高等部)
☆児童生徒数(推計):供用開始時190名、41学級(平成29年度120人、28学級)
(整備スケジュール)
・平成30年度~平成31年度  基本設計、実施設計
・平成32年度~平成34年度  校舎改築工事、現校舎解体工事
・平成35年度         供用開始

 

 

過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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