スクールニュース vol.394 編集部から
旧四谷第四小学校を閉校活用した「東京おもちゃ美術館」などを訪ねて
東京おもちゃ美術館の赤ちゃん木育ひろばで、赤ちゃん達にいやされる
「東京おもちゃ美術館」を廃校活用の好事例で取材訪問した。
東京おもちゃ美術館は、ご存じの方が多いと思うが、東京・新宿区立四谷第四小学校の閉校に伴い、認定NPO法人 芸術と遊び創造協会が運営する館内に9つの個性ある展示室とギャラリーショップがある閉校(廃校)校舎活用施設だ。
「普通教室を中心にテーマごとに分かれた活動施設は、魅力的な世界のおもちゃ、優しさにあふれる木のおもちゃ、昔懐かしいおもちゃを実際に手にとって、触れて遊べるもので、赤ちゃんから高齢者までの世代を超えて楽しめるものです」(東京おもちゃ美術館施設運営部長 橘高春生(はるみ)さん談)。同氏より、施設及び、運営組織などについて説明を受けた後、美術館内を自由に見学させてもらった。特に、木を使った数々の創作おもちゃなどには、作家さんの発想力に敬嘆(きょうたん)した次第だ。
A館1階の「赤ちゃん木育ひろば」では、赤ちゃんを連れて遊びに来ている多くのママさん達の様子を見学することができた。同ルームは、赤ちゃんのハイハイするしぐさ、ニコニコする笑い声、何かを求め、ママに見せる泣き顔などの自然なしぐさにいやされた。さらに、忘れていた赤ちゃんの独特のいい臭いに感激した。この赤ちゃんの臭いは、赤ちゃんを母親が庇護したりする母性保護機能を誘発する臭いなどとも言われている。いずれにしても、そんなことで、今回の同館の取材は、いつになくいやされた取材であった。
東京おもちゃ美術館は、同館のみで年間15万人の来館者(利用者)があるということだ。これはまさに廃校活用とは言いにくい、閉校の転用が効果的であったということでもあり、運営者の運営理念やプログラムによる成功例だといえる。同館の他、現在全国に姉妹施設が3館あり、これからさらに2館がオープンを控えているという。
詳細は、本誌月刊スクールアメニティで掲載する予定。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
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