スクールニュース vol.404
川口市に埼玉県内初の夜間中学校開校。
また、岡山市にも自主夜間中学開校。両校とも閉校した旧校舎を活用。
川口市に埼玉県内初の夜間中学校が今年4月川口市立芝西中学校の分校として開校する。(入学式4月16日)授業は、平日17時から21時まで、中学校の全教科を履修することになる。
校舎は、平成30年3月に統合新設された川口市立総合高校へ統合した旧川口市立県陽高校の一部校舎を活用するが、2021年4月から旧市立芝園小学校跡地へ新たに移転し、新校舎を建築する予定となっている。
一方、岡山市にも自主夜間中学の教室を旧同市立内山下(うちさんげ)小学校校舎活用して、新たな自主夜間中学校の授業を開始する。岡山市自主夜間中学校を運営する一般社団法人「岡山夜間中学をつくる会」(代表 城之内庸仁氏)は、岡山国際交流センターの貸会議室を利用して、2017年から月2回授業を行ってきた。生徒も当初は数人であったが、徐々に生徒が増加して予約が取りにくくなったことで、岡山市に旧内山下小学校の使用要望書を提出していた。このほど岡山市協働推進委員会で審査結果、支援する必要があると認められ、無償利用が決定した。
使用の同市旧内山下小学校は、岡山城の西の丸にあり、昭和9年に当時としては珍しい鉄筋コンクリート校舎で、懐かしいあじわいのある校舎である。2001年に閉校。12年から空教室となり、まちづくりのイベント会場や、ハイコーカフェなどにも利用されている。そして、約20年近くが経過し、自主夜間中学校の教室として新たな学びの学舎となる。
岡山県内には公立の夜間中学校がまだ1校もないのが現状である。いじめなどによる不登校や、戦後の何らかの事情で義務教育を受けることができなかった方、日本の伝統・習慣を学ぶ上でも、最近は外国籍への人びとへの対応などからも、公立夜間中学の設置が望まれる。閉校舎や余裕教室は、やはり学校施設であるので、学ぶ場(器)としては適している。
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