スクールニュース vol.426
新潟県三条市 初の4年制公立大学「三条技能創造大学」を2021年開学。その他、県内に新大学、新学部の増設を目指す
新潟県内の高校を卒業した若者のうち約1万人(9,952人:新潟県教育委員会総務課公表)が大学へ進学しました。その進学先は、同県外の大学への入学者が約61%、残りの約39%が同県内の大学へ入学しています。その結果、県外大学へ入学した学生たちが卒業しても新潟へ帰らず、それが人口流出や人材流出に伴う同県内人口減少の一つの要因ともいわれています。さらに、新潟県内の大学の定員割れも発生しており、新潟県内大学の魅力向上や、同県内企業の情報発信など、官民を上げての一層の工夫を迫られています。
こうした中で、新潟県内に新たな大学の開学や新学部の新設が進められています。
〇2019年4月(胎内市)新潟食糧農業大学開学 食料産業学部(1学年定員180人)
〇2019年4月(長岡市)長岡崇徳大学開学 看護学部看護学科(1学年80人)
〇2020年4月(新潟市)新潟県立大学国際経済学部 学部新設(1学年90人)
〇2021年4月 三条技能創造大学(三条市)公立大学を新設(開学予定)
〇2020年4月 開志専門職大学(新潟市)事業創造学部/国際観光学部/ICT高度情報学部/アニメ・マンガ学部の4学部(1学部1学年80名、合計320名)(開学予定)
〈三条技能創造大学〉について
新潟県ものづくり技術都市三条市は、2021年に開校を目指し、4年制の公立工業大学「三条技能創造大学」(学部は1学部1学科)の設置を予定しています。
新大学は、三条市が設立する公立大学法人が運営する大学で、「工学部 技術・経営工学部」を設置し、2021年4月に学生の受け入れを始める予定です(定員80名)。
同学部では、切削・鍛造など材料加工技術に加え、生産工学管理や経営学など実学に特化した科目を履修し、地元製造業などと連携して、1年~3年次に就業体験をします。
1年~2年次は、1回あたり数時間~3週間、企業で研修することにもなっており、燕三条地域の歴史・産業について学ぶほか、製造現場の見学を通じて学生の適正分野を見極めて、3年次は半年間企業内で実践を積むことも予定しています。大学で学んだことを生かした商品開発や業務効率の改善などに携わる人材の育成を考えています。
三条市は、県内若年層の新潟県外流出の抑止、地元企業は人材確保が長年の課題となっていることから、若者の地元定着を目指します。
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