スクールニュース vol.428
「文教と公共の施設フェア 2019」第3回教育施設総合展、特別講演会賑わう
7月24日(水)から26日(金)の3日間に渡り、東京ビッグサイト南展示棟で、第3回教育施設総合展が開催された。教育施設総合展は、文化遺産・施設総合展とともに「文教と公共の施設フェア 2019」として広く開催され、7月にオープンしたばかりの東京ビッグサイト南展示場は、多くの来場者で賑わいを見せた。
初日24日の文部科学省大臣官房文教施設企画・防災部、平井明成部長と愛知県春日井市ニュータウン創生課、布目雅範氏に続き、2日目(25日)は、文部科学省文教施設企画・防災部 施設助成課 木村哲治課長補佐、東畑建築事務所名古屋オフィス 久保久志氏が講演した。
文部科学省木村課長補佐は、「公立学校施設の将来設計に必要な視点とは〜現状と課題、今後の展望〜」をテーマに講演。公立学校施設の予算についての現況や、昨今の様々な自然災害を受けて、ブロック塀や冷房設備など、学校施設の安全対策・防災機能強化がますます図られていること。未来に向けて自治体が個別施設計画の策定を行い、今後の膨大な施設整備需要に対応していくため長寿命化改修を推進していくことの重要性など、具体的な取組をあげながら解説した。
続いての東畑建築事務所 久保氏は、公立学校として全国初の木造3階建て校舎となった魚津市立星の杜小学校について講演を行った。新校舎のプランについてのみならず、ワークショップの様子、魚津の地元の木を使ったこと、木材の調達方法等々、貴重な講演に参加者は熱心に耳を傾けていた。
最終日となる3日目(26日)は、文部科学省大臣官房文教施設企画・防災部参事官(施設防災担当)付 防災・減災企画官 都外川一幸氏が「学校施設における防災・減災対策について」と題し講演した。
都外川氏は、近年わが国に起きている激甚災害の発生状況を説明した上で、災害時には避難所としての役割を担う学校施設で重要となってくる防災対策・減災対策について解説した。
最後の講演となったのは、東北大学災害科学国際研究所准教授の佐藤翔輔氏。講演テーマは「東日本大震災から8年 災害に備える学校防災教育と宮城県防災主任制度について」である。宮城県が2012年度からすべての県内公立学校に配置している“防災主任”について、規模の異なる多賀城市・亘理町における組織のあり方や取組、その検証結果についてなどを紹介した。最後に、佐藤氏はいつ起きるかわからない将来の災害に向けて、防災教育が継続されて多くの人に浸透していくことが大事なことだと来場者に伝え、講演は終了した。
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